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ピレネーの国・アンドラ公国 1995

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 Figeres(西)を午前中に出発し、アンドラへ夕方到着の予定である。 当初はFigeresからバスでBarcelona(西)の予定であったが、9:05と少々早めなので電車に変更。 料金も何故かバスが高い(1250pts)、10:20発の電車(970pts。ちなみに曜日によって料金が違うみたいです)。Barcelonaには約2時間で到着(Sants駅)。

 アンドラ行きのバスターミナルは、地下鉄に乗りFranca駅から徒歩20分のところ。現在地から4km程離れている。実のところ、Barcelona到着の日にアンドラに直行する予定だったのであるがバスターミナルが判らず延期したのであります。バイブル(歩き方)のデータが古く、行った先にはバスターミナルがなかったのよ。こんなことは結構ある(3回遭遇)ので、 皆さん注意しましょう。バルセロナ観光しながら、バスターミナルを探しました。ので今日は完璧。
 
 と、思いきや。Sants駅のMetro入り口が閉鎖されている。掃除中かな?でもトイレと違うし〜。地元の女の子も「あれ!?」ってな感じで別のところへ歩いていくではありませんか。きっと別の入り口があるんだな、と思い後を付けていくことに。しかし、その子は普通の家に入ってしまうのでありました。残念。しょうがないので、Metro入り口探し。幸い?5分位で発見。でも、閉まっているのよ。何だかヘン&嫌な予感。スト????その辺のおばさんに聞く。理由はよく理解できなかったが(スペイン語??)17時までCloseらしい!まずい、後1時間でバスは出発進行。バスターミナルまで4km。重い荷物で、とても歩いては行けない。バスも気のせいか走っていない。
 
 最後の手段、空を飛ぶなんて事はできないので、Taxiで行くしかない。貧乏旅行者失格ね。幸い交差点にTaxiが止まっている。運チャンに行き先を言って、値段を聞く。「メーターがまわらないと判らない」う〜ん、怪しい。いい加減だあな、ぼられたら・・・です。この場合、時間もないし乗るしかないのよね。
 車中では、時間がないく焦り気味の私は地図と睨めっこしながら現在位置のチェック。 「いんちき運転のチェック」をされていると勘違いして運チャン、気にしてるみたい。交差点を曲がったときなんかは、「渋滞してるから迂回する」とワザワザ報告してくれます。実は、地図を見ていたものの何処を走っているのかさっぱり判っていませんでした。今日の渋滞は凄いです。バスも一応走っているのですが、スシ詰め。運チャンも「〜〜Metro〜〜」て言っているので、やはりストなのだろう。町の中心部を抜けると多少スムーズになり30分位でバスターミナルに到着。1135pts、渋滞がなければもう少し安かったろうに。Metroが動いていれば回数券を使えたのでタダだったのに。
 
 アンドラ行きのバスは15:00発。バイブルには14:30と書いてあったので急いで来たのに、歩けば良かった。しょうがない。窓口で往復切符と言ったが片道しかないとのこと(2040pts)。
 サンドウィッチ・水・お菓子を買ってバスへ乗車。4Hのバス旅行である。Barcelonaの街を抜け、高速をひた走り1Hくらいで山岳地帯へ。山の上に岩が立っているような奇妙な光景が流れていきます。更に行くと水力発電のダム湖(結構大きいのよ)、昨日新聞で見た水不足記事の如くここも水面が大きく下がり渇水状態であります。バスは2車線の道を走り続けます。両わきは岩肌むき出しの壁。日本の道路に慣れきった者には、ちょっと怖いです。雨や地震が少ないので崩れることがないのかなと気を取り直すことに。でも、所々にがけ崩れ注意の標識があるので崩れることもあるようですね。なんまいだぶ、なんまいだぶ。ちなみに本当に崩れそうな所にはフェンスで申し訳程度にガードされていました。
 ハラハラ心配している間にいくつかの街(村落)を過ぎ、例のEUマークの標識となり国境通過(ノーチェック)。人口5万人の小国家アンドラですが、道路はしっかりしたもの。私にはちょっとした驚き。まぁ、リゾート国家だから社会資本は充実していて当たり前ですけどね。川沿いの道を一路バスは走り続け町中に到着。
 

 さーて、宿探し。バイブルには地図が載っていない。バス停には案内所らしきものはない。 適当に探すことにして行動開始。15分くらいプラプラ歩いて「D'Andorra la vella」の標識を発見、これで中心地に行けると一安心。途中で交通整理のお巡りさんに観光案内所の場所を聞けたので早速 案内所へGo。昼間は、お巡りさん(半分は女性)が、町中の大きな交差点で交通整理しています。夜中は、信号機クンがしっかり動いています。昼間も信号機にすればいいようなものですが・・・。お巡りさんは、赤い制服に帽子をかぶりサングラスをしており、とってもおしゃれ〜。
 
 アンドラは「ヨーロッパのスーパーマーケット」らしく何でも売っていた。 付加価値税(消費税)もないらしい。日本人は殆ど来ていません。スーパマーケットと言っても私の見た感じでは、タバコ・酒が安いくらいで他のものはそんなに安くありませんでした。 ヨーロッパ旅行中唯一、タバコの自販機を発見できたのがこの国です。お金を入れて、 ハンドルを回し、タバコを出す古典式でした。
 
 街中のホテルは高そうなので、街外れを探すことにしトボトボ歩きました。スペイン流のHostalはないらしく、レジデンスと看板の出ている宿を当たることにしました。少々疲れ気味なのと暗くなってきたので、まだ街中だが一件の宿に入ってみる。3500pts(2800円)高いと思いつつ部屋を見せて貰う。シャワー・トイレ・テレビ付き 久しぶりにテレビを見られるのでこのホテルに決定。2泊するからと言って値切り交渉の結果1泊3000ptsにして貰う。う〜ん、ラッキー。季節外れ(4月)だからだろう。
 
 街中はスーパーマーケットと言うよりも、ショーウィンドーでありました。時計・家電製品・お菓子・洋服・かばん・宝石etc見ていて飽きません。私は、ネックレス用にトルコ石とサンゴ玉を買いました。150粒くらい買ったのですが、お店の人に任せると適当に選んでいたので「私に選ばせて!」と言って30分くらいかけて丸くて良いのを選り分けました。最後にお店の人から「良い仕事をしたね」ってお褒めにあずかりました。ネックレスを作るからと言って糸まで貰った私って、ちょっと変?
 ホテルに帰って、糸を通そうとしたら持っていた針が太すぎて・・・。しかたがないので針を使わずに糸を通す。しかし、ネックレスを短くし過ぎて首に巻けないのであった。2回目は、糸が短くて結べない(止め具なんて無いのです)。苦戦2時間にしてやっと完成(アテネのおもちゃアクセサリー屋で止め具を見つけ最終完成)。なかなかの出来栄え。天晴れ。無くしませんように。ちなみに、日本に帰ってきてもこのネックレスをしていますが、ビーズの安物と思われ馬鹿にされています。

 ピレネーの山々に包まれたアンドラは、山が美しいと書きたいところであるが私の行った首都 Andorra la Vella は両側にそびえる間を川が流れ、狭い河原に町ができているため壁に囲まれた閉塞感があり美しいなんて感じではありません。夜空にしても、街の明かりが明るすぎて星もあまり見えません。
 
 観光案内所で貰った地図を頼りに観光。地図には古い石造りの橋・教会・住居などの観光名所の写真があったので、ホテルの人に確認して観光開始。しかし、この地図がくせ者で車道と山道が同じ太さ・色で記載されてあるのでした。当然私は、迷子の子猫ちゃん状態に・・・。山すそにはハイキングコース(川の両岸にあるので2本のコース)があり、軽く歩くのに適した気持ち良いコースでした。
 アンドラの標高は、1000m。夜は思ったほど寒くはなりませんでした。やっぱ、高級?ホテルのおかげか。空気は乾燥しており、洗濯には最適。貧乏旅行での洗濯はたいへんですからね。1日あれば室内ですら、靴下が乾きます。

 アンドラ出発は14:30のバスに乗車。取りあえずバスターミナルへ直行。ここで判ったのだが、マドリッド行の直行バスが存在しているのです(夜行もあります)。コインロッカーが無かったので、バス会社の窓口へお願いする。おじさんが「そこのベンチへ置いとけ、私が見ているから」とのゼスチャー。ほんまかいな、危ない??と思いつつも時間潰しに街へ。なんと、戻ってくるとちゃんとバックパックがありました。凄い、アンドラには泥ちゃんがいないのか、よしよし。
もちろん、バックパックは「愛用ステンレスワイヤー」でベンチに括り付けたのは言うまでもありません。他の人のは、そのまま放置タイプもあったので基本的に安全なのでしょう。
 

 
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