国際宗教改革記念碑(フランス語:Monument international de la Réformation、ドイツ語:Internationales Reformationsdenkmal、英語:International Monument to the Reformation)は、一般に「宗教改革の壁」(フランス語:Mur des réformateurs、英語:Reformation Wall)として知られ、スイス西部のジュネーブにあり、1909年にジュネーブで除幕されました。この記念碑には、プロテスタント宗教改革における主要な人物、出来事、文書が、彫像や浮き彫り(レリーフ)によって表現されています。
この壁は、ジャン・カルヴァン(John Calvin、1509年7月10日生~1564年5月27日没、フランス出身の神学者、マルティン・ルターやフルドリッヒ・ツヴィングリと並び称されるキリスト教宗教改革初期の指導者)によって創設されたジュネーヴ大学(神学校として1559年に創設)の敷地内に位置しており、カルヴァンの生誕 400周年および同大学の創立 350周年を記念して建設されました。記念碑はかつての市壁の一部を組み込む形で建てられており、その立地は、宗教改革において都市の防壁、ひいてはジュネーヴという都市がいかに不可欠な重要性を持っていたかを象徴するように設計されています。
この記念碑は、公園の一角を整備・改修するために実施されたコンペティションの成果として実現しました。世界中から 71件の提案が寄せられたこのコンペでは、スイスの建築家 4名(シャルル・デュボワ、アルフォンス・ラヴェリエール、ウジェーヌ・モノ、ジャン・タイヤン)のチームが勝利を収めました(なお、タイヤンは別の案でも 3位に入賞しています)。その後、彫刻制作はフランスの彫刻家 2名(ポール・ランドウスキーとアンリ・ブシャール)によって行われました。
宗教改革の時代、ジュネーヴはカルヴァン派(カルヴィニズム)の中心地であり、16世紀以降のその歴史と遺産は、プロテスタントの歴史と密接に結びついてきました。こうした神学との深い関わりから、壁に最も際立って描かれている人物はカルヴァン派の人々ですが、一方で、他の神学的立場の主要人物たちも含まれています。
ブランデンブルク選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルム(Frederick William of Brandenburg、1620–1688)
オラニエ公ウィレム1世(沈黙公)(William the Silent、1533–1584)
ガスパール・ド・コリニー(Gaspard de Coligny、1519–1572)
右側(左から右の順)には、高さ 3メートルの以下の像が配置されています。
ロジャー・ウィリアムズ(Roger Williams、1603–1684)
オリバー・クロムウェル(Oliver Cromwell、1599–1658)
ボチカイ・イシュトヴァーン(Stephen Bocskai、1557–1606)
壁面には、中央の像を挟む両側に、宗教改革とジュネーブのモットーである「Post Tenebras Lux」(ラテン語で「暗闇の後に光を」の意)が刻まれています。中央の像の台座には、キリストのモノグラムである「ΙΗΣ」が刻まれています。
この記念碑は、20世紀ハンガリーの最も重要な詩の一つにインスピレーションを与えました。それは、ジュラ・イッリエシュが 1946年に「ジュネーブの宗教改革記念碑の前で(Before the Monument of Reformation in Geneva)」という題で執筆した詩です。
ジュネーブ 国際宗教改革記念碑地図(Map of Reformation Wall, Geneva, Switzerland)