タイ：カオヤイ国立公園 - 旅行のとも、ZenTech

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カオヤイ国立公園

　カオヤイ国立公園（英語：Khao Yai National Park）は、タイ東北部（イサーン地方）にある国立公園です。1962年にタイ初の国立公園として設立され、タイで 3番目に広い国立公園です。世界遺産「ドンパヤーイェン＝カオヤイ森林地帯」の構成要素の一つです。
　カオヤイ国立公園は、面積約 2,166平方キロメートル（836平方マイル）でタイで 3番目に広い国立公園です。この公園は、サンカムペーン山脈の西部、コラート高原の南西境界に位置しています。公園区域内の最高峰は、標高 1,351メートル（4,432フィート）のカオ・ロム（Khao Rom）です。公園の大部分はナコーンラーチャシーマー県（コラート）に広がっていますが、サラブリー県、プラーチーンブリー県、ナコーンナーヨック県の一部も含まれています。公園には熱帯の季節林と草原が含まれます。標高は 400～1,000メートル（1,300～3,300フィート）に及びます。滝には、高さ 80メートル（260フィート）のヘオ・ナロック滝（Heo Narok、タイ語：เหวนรก）や、映画「ザ・ビーチ」で有名になったヘオ・スワット滝（Heo Suwat、タイ語：เหวสุวัต）などがあります。
　3,000種の植物、アカヤケイやサンゴ嘴カッコウなどの 320種の鳥類、そしてツキノワグマ、インドゾウ、ガウル、テナガザル、インドサンバー、ミナミブオザル、キョン、ドール、イノシシなど66種の哺乳類が生息しています。
　カオヤイ国立公園は 1962年9月18日、タイ初の国立公園として官報に掲載された勅令によって宣言されました。設立に大きく貢献したのはブンソン・レーカグルです。この公園は、かつて廃止されたカオヤイ郡にちなんで名付けられました。
　1984年、カオヤイ国立公園はASEAN遺産公園に指定され、2005年7月14日には、同山脈内の他の国立公園やさらに北のドンパヤイエン山脈にある国立公園とともに、「ドンパヤーイェン＝カオヤイ森林地帯（Dong Phayayen - Khao Yai Forest Complex）」の名称でユネスコ世界遺産（自然遺産）に登録されました。国立公園に隣接する土地は、高級ホテルやゴルフコースの開発が進むにつれて、将来の野生生物保護活動のための土地取得が困難になっています。森林保護区内には、違法に住宅や別荘が建設されています。また、この地域では違法伐採も問題となっています。

カオヤイ国立公園イメージ（ヘウ・スワット滝（Haew Suwat waterfall））

　カオ・ロムは、標高 1,351メートル（4,432フィート）で、カオヤイ国立公園で最も高い山です。この山は螺旋状であることから、カオ・レム（เขาแหลม、直訳：尖った山）と呼ばれています。カオ・レムは、カオ・ロムに次いで公園内で 2番目に高い山です。カオ・ロムと同様に、山頂への登頂は徒歩でのみ可能です。山頂到達には 7時間以上かかります。頂上に到達する前に、ロープを登る必要があります。
　公園を管理する国立公園局（DNP）によると、カオヤイ国立公園への訪問者数は、2008年の 671,569人から 2016年度には 120万人以上に増加しました。2015年10月から 2016年9月までの間に、471,514台の車両が公園に入りました。この混雑により、自家用車の通行止めを求める声が上がっています。最も混雑した時期の一つである2016年12月30日から 1月3日までの年末年始には、156,574人の来園者が訪れました。彼らは 23トンを超えるゴミを残していきました。公園ではゴミが深刻な問題となっていたため、2020年には公園はゴミを捨てた来園者の自宅にゴミを郵送するようになりました。
　カオヤイ国立公園には主に 3つの季節があり、年間平均気温は 23℃ですが、季節によって大きく変動します。

雨季（5月～10月）：ほとんどの日で降水量が多く、湿度が高く、日中の平均気温は 27℃、夜間は 13℃まで下がります。川の水量はピークに達します。
涼期（11月～2月）：晴天で、日差しが強く涼しい。日中の平均気温は 22℃、夜間は 10℃。ハイキングに最適な時期です。
暑期（3月～4月）：湿度が高く、日中の気温は 20～30℃、夜間は 17℃です。

　カオヤイは様々な動物の生息地です。タイで野生のゾウが今も生息する数少ない場所の一つです。その他の大型動物には、テナガザル、ブタオザル、キョン、サンバーなどがあります。その他の大型動物には、ホエジカ、ヤマアラシ、ジャコウネコなどがいます。その他、マレーグマ、ツキノワグマ、ガウル、カワウソ、ドール、ジャッカルなども時折見られます。2017年初頭、国立公園局、フリーランド財団、パンセラ・コーポレーションの共同事業により、2016年6月と2017年2月に、世界遺産であるドンパヤーイェン＝カオヤイ森林地帯で、オス5頭、メス7頭、子6頭を含む計 18頭のトラが監視カメラで撮影されたことが発表されました。カオヤイ国立公園で最後にトラが監視カメラに映ったのは 2002年です。

タイにおけるカオヤイ国立公園の場所が判る地図（Map of Khao Yai National Park, Thailand）

地図サイズ：360ピクセル X 480ピクセル

カオヤイ国立公園地図（Google Map）

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