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山中温泉


 奈良に都があった頃、高僧・行基が加賀の国へ来ました。菅生の社に辿り着くと、山の向こうに美しい紫雲がたなびき、山に行くと老僧に出会い、「ここには人々の病を直す結構な温泉がある。熱くもなし、ぬるくもなし、掘るべし」と言って姿を消しました。行基が伴侍・狩野遠久と掘ったところ、あふれるように温泉が湧きました。その夜、行基の夢枕に再び現れた老僧は「われは薬師如来の化身なり。永くこの湯を守るべし」と告げ、目覚めた行基はこれを喜び、丸太に薬師仏を刻んで祠をつくり温泉のお守りとしました。以来山中には多くの人々が病気を治しに訪れ、疲れを癒したとされています。
 それから数百年の後、戦国の世となって温泉は廃れましたが平安の終わり(治承の頃)、能登の領主・長谷部信連がこの地を訪れ、鷹狩りをした時に一羽の白鷲が山かげの小さな流れで足の傷を癒していました。不思議に思い近づくと、一人の娘がどこからともなく現れ「私は薬師如来なり、ここには昔から人々の病を治すよい温泉がある。永くお前の来るのを待っていた。再びこの温泉を開かれよ」と言うや、白雲に乗ってはるか遠くに消えていきました。そこを掘ると、芦原の中から五寸ばかりの薬師如来が現れ、美しい温泉がこんこんと湧き出てきました。その後、12軒の館を築き、人々のために湯宿を開いたのが、山中温泉の旅館の始まりだと言われています。
 
泉質:含石膏芒硝泉
効能:外傷、リューマチ、神経痛、胃腸病、皮膚病
 

 
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