
| 文化遺産(7箇所) |
| 1. キーウの聖ソフィア大聖堂と関連する修道院群及びキーウ・ペチェールシク大修道院 / Kiev: Saint-Sophia Cathedral and Related Monastic Buildings, Kiev-Pechersk Lavra:1990年登録、ウクライナの首都、聖ソフィア大聖堂は、キーウ・ルーシのキリスト教化直後の 11世紀に建設されました。内部には、当時のモザイク画やフレスコ画が保存されています。大聖堂周辺の修道院建築は、17世紀から 18世紀にかけてウクライナ・バロック様式で建てられました。キーウ・ペチェルスク大修道院は、11世紀から 19世紀にかけて発展した修道院群です。教会、修道院、聖人が埋葬された洞窟などから構成され、東方正教会の重要な中心地です。大修道院に隣接するベレストヴォの救世主教会は、2005年に敷地内に加えられました。2022年のロシア侵攻により、2023年にこの遺跡は危機遺産に指定されました。 |
| 2. リヴィウ歴史地区 / L'viv - the Ensemble of the Historic Centre:1998年登録、ウクライナ西部のリヴィウ州の州都、1803年から2005年8月までの約200年間ウクライナ東方カトリック教会の総本山が置かれウクライナ文化の中心地となった街です。リヴィウ市は中世後期に建設され、現在も中世の地形を色濃く残しています。この都市は、数世紀にわたりそこに暮らしてきた様々なコミュニティ、例えばキリスト教徒、イスラム教徒、ユダヤ教徒などの交流によって形作られてきました。都市の建築様式は、東ヨーロッパの様式とイタリアやドイツの影響が融合したものです。ルネサンス期やバロック期の建物が数多く保存されています。2023年、この遺跡は 2022年のロシア侵攻により危機遺産に指定されました。 |
| 3. シュトルーヴェの測地弧 / Struve Geodetic Arc:2005年登録、ドイツ出身のロシアの天文学者「フリードリヒ・ゲオルク・ヴィルヘルム・フォン・シュトルーヴェ」が中心となって、1816年から1855年に掛けて設置された三角点群です。シュトルーヴェ測地弧は、ノルウェーのハンメルフェストから黒海まで 2,820キロメートル(1,750マイル)にわたって伸びる一連の三角測量点です。これらの測量は、天文学者フリードリヒ・ゲオルク・ヴィルヘルム・フォン・シュトルーヴェが行った測量に基づいて設置されました。彼は初めて経線の長い区間を正確に測定し、地球の大きさや形状の解明に貢献しました。当初は 265の観測地点がありました。世界遺産には 10か国(北から南へ:ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ベラルーシ、モルドバ、ウクライナ)にまたがる34の地点が含まれており、そのうち 4つはウクライナにあります。 |
| 4. ブコヴィナ・ダルマティア府主教の館 / Residence of Bukovinian and Dalmatian Metropolitans:2011年登録、ウクライナ西部チェルニウツィー州の州都チェルニウツィーにあるチェルニウツィー大学(Yuriy Fedkovych Chernivtsi National University)、ブコヴィナ・ダルマチア府主教の邸宅は、19世紀後半、この地域がオーストリア=ハンガリー帝国の支配下にあった時代に、東方正教会の府主教のために建てられました。設計はチェコの建築家ヨゼフ・フラヴカによるものです。この建築群は歴史主義様式で建てられ、ビザンチン、ゴシック、バロック建築の特徴を融合させています。この複合施設は第二次世界大戦まで府主教の邸宅として使用され、1955年にチェルニウツィ大学に移管されました。 |
| 5. ケルソネソス・タウリケの古代都市とその農業領域 / Ancient City of Tauric Chersonese and its Chora:2013年登録、ウクライナのクリミア半島セヴァストポリ近郊に残る古代都市遺跡と周辺の農業遺跡、この都市は紀元前 5世紀にドーリア系ギリシャ人によって黒海沿岸に建設されました。その後数世紀にわたり、黒海沿岸地域におけるギリシャ、ローマ、ビザンチンの共同体の交流が見られました。最終的に 15世紀に放棄されました。周辺地域はワイン生産で栄え、古代のブドウ畑の遺跡が良好な状態で保存されています。 |
| 6. ポーランドとウクライナのカルパティア地方の木造教会群 / Wooden Tserkvas of the Carpathian Region in Poland and Ukraine:2013年登録、登録されている木造教会は16棟あり、ウクライナにはリヴィウ州の「ドロホブィチの聖ゲオルギオス聖堂(17世紀後半)」「Matkivの生神女会衆聖堂(1838年)」「Potelychの聖神降臨聖堂(1502年)」「Zhovkvaの至聖三者聖堂(1720年)」、イヴァーノ=フランキーウシク州の「Nyzhniy Verbizhの生神女誕生聖堂(1808年~1810年)」「Rohatynの聖神降臨聖堂(16世紀初頭)」、ザカルパッチャ州の「Uzhokの天使首ミハイル会衆聖堂(1745年)」「Yasyniaの主の昇天聖堂(1824年)」があります。この遺跡群はカルパティア山脈に点在する16棟の木造教会(ツェルクヴァ)からなり、そのうち 8棟はウクライナにあります。これらの教会は 16世紀から 19世紀にかけて、東方正教会とギリシャ正教会の信徒によって建てられました。デザインは正教会の伝統に基づきつつ、地元の影響を受けています。木製の鐘楼、イコノスタシス(聖障)、内部の多色装飾に加え、教会墓地、門楼、そして墓地を備えています。ジョウクヴァにある聖三位一体教会が見所の一つとされています。 |
| 7. オデーサ歴史地区(The Historic Centre of Odesa):2023年、オデーサ州、オデーサ市は 18世紀後半から 19世紀にかけて港湾都市として急速に発展しました。多文化都市であったオデーサには、ブルガリア人、ギリシャ人、アルメニア人、ユダヤ人、イタリア人、モルドバ人、ポーランド人、ロシア人、ルーマニア人、タタール人、ウクライナ人などが暮らし、彼らの伝統はわずか1世紀のうちに融合し、一つの社会文化環境を形成しました。オデーサには、プリモルスキー大通り、ポチョムキン階段、オデーサ国立歌劇場・バレエ劇場など、19世紀の建物や建築群が数多く保存されています。この世界遺産は、2022年のロシア侵攻により、直ちに危機遺産に指定されました。 |
| 自然遺産(1箇所) |
| 8. カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林 / Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe:2007年登録、2011年拡大、ウクライナ(6箇所、ザカルパッチャ州)とスロバキア(4箇所)にまたがる東カルパティア山脈に残るブナの原生林、2011年にはドイツ中部と北西部にある15箇所のブナ林が追加登録されました。アルプス山脈、カルパティア山脈、ディナル山脈、地中海沿岸、ピレネー山脈のいくつかの孤立した避難地からヨーロッパブナが氷河期後に拡大した過程を示す、手つかずの温帯林の例で構成されています。この遺跡は、2007年にスロバキアとウクライナにまたがる「カルパティア山脈の原生ブナ林」として登録され、2011年に「ドイツの古代ブナ林」が追加され、さらに 2017年と2021年に合計 18か国の森林を含むように拡張されました。ウクライナでは 13の森林保護区が登録されています。 |
| 複合遺産 |
| なし |
