アクイレイア(イタリア語:Aquileia, Italia)は、イタリア北東部のフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州ウーディネ県にあるコムーネ(基礎自治体)です。アドリア海河口、潟湖の端に位置し、海から約10キロメートル(6マイル)のナティーゾ川(現在のナティゾーネ川)沿いにあります。ナティーゾ川の流れはローマ時代以降、多少変化しています。
古典古代において、アクイレイアはローマ帝国の主要都市であり、西暦2世紀には推定人口が 10万人近くに達しました。紀元前 181年にローマの軍事植民地として建設されたアクイレイアは、アウグストゥス10世治世下の地域の首都となり、初期キリスト教の中心地となりました。後期古代には、イタリア半島で最初にフン族のアッティラによって略奪された都市となりました。
今日、アクイレイアは北イタリアで最も重要な考古学遺跡の一つです。モザイクや初期キリスト教のバシリカを含む遺跡は、「アクイレイアの遺跡地域と総大司教座聖堂のバシリカ(Archaeological Area and the Patriarchal Basilica of Aquileia)」の名称でユネスコ世界遺産(文化遺産、1998年)に登録されています。アクイレイアはフリウリ州のかつての首都の一つとして歴史的にも重要な都市であり、その紋章は地域のシンボルとなっています。
アクイレイア イメージ(アクイレイア遺跡地区)
フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州におけるアクイレイアの位置が判る地図(Map of Aquileia, Udine Province, Friuli-Venezia Giulia Region, Italy)