聖母被昇天首座大聖堂(スペイン語:Catedral Primada Metropolitana de Santa María de la Asunción、英語:Primatial Metropolitan Cathedral of Saint Mary of the Assumption、単に「トレド大聖堂(Toledo Cathedral)」とも呼ばれます)は、スペイン中南部のカスティーリャ・ラ・マンチャ州トレドにあるローマ・カトリックの大聖堂であり、トレド大司教区の司教座が置かれています。1088年に教皇ウルバヌス2世から「首座(プリマティアル)」の称号を授与されて以来、イベリア半島における他の教会よりも上位の地位を占めています。
トレド大聖堂は、スペインにおける13世紀の盛期ゴシック様式の大聖堂3つのうちの 1つであり、一部の専門家からはスペイン・ゴシック様式の最高傑作と見なされています。建設はフェルナンド3世の治世下である1226年に始まり、ゴシック様式による最後の建設作業は 15世紀に行われました。具体的には、カトリック両王の時代の 1493年に中央身廊のヴォールト(穹窿)が完成しています。ブールジュ大聖堂をモデルにしていますが、5廊式の構造は、かつてこの地にあった都市モスクの聖域全体を大聖堂で覆い、モスクの中庭(サーン)を回廊で覆おうとした建設者たちの意図によるものです。また、主に回廊に見られるムデハル様式の特徴や、トリフォリウム(高窓とアーケードの間の壁面)における多弁アーチの採用といった要素も取り入れられています。光を劇的に取り入れた空間構成や、周歩廊のヴォールトにおける構造的な達成は、特に注目すべき点です。建材には、トレド近郊のオリウエラスの石切り場で採掘された白い石灰岩が使用されています。
一般には「ディヴェス・トレタナ(Dives Toletana)」(ラテン語で「富めるトレドの教会」の意)の名でも親しまれています。大聖堂内のモサラベ礼拝堂では、現在もヒスパノ・モサラベ典礼と典礼音楽が用いられています。
Ego Disponente Deo Adefonsus, Esperie imperator, condeco sedi metropolitane, scilicet, Sancte Marie urbis Toletane honorem integrum ut decent abere pontificalem sedem secundum quod preteritis fuit constitutum a sanctis patribus...
(訳)
神の摂理によりヘスペリア皇帝たる我アルフォンソスは、トレド市にある聖マリア教会、すなわち管区大司教座に対し、かつて聖なる教父たちが定めた通りに司教座としての完全な名誉を認めるものである……