「凱旋門」を意味するアルク・デ・トリオンフ(カタルーニャ語:Arc de Triomf)は、スペインのカタルーニャ州バルセロナにある記念碑的なアーチです。これは、1888年のバルセロナ万国博覧会の主要な入り口として、建築家ジョゼップ・ビラセカ・イ・カサノヴァスによって建設されました。このアーチは、万博の跡地であるシウタデリャ公園へと続く広い中央遊歩道「リュイス・コンパニス通り(Passeig de Lluís Companys)」を跨ぐように建っており、同遊歩道の北端、サン・ジョアン通り(Passeig de Sant Joan)に面した場所に位置しています。
凱旋門 イメージ
凱旋門 デザイン
この凱旋門は、ネオ・ムデハル様式を取り入れた赤レンガ造りです。正面のフリーズ(帯状装飾)には、ジュゼップ・レイネスによる石彫「バルセロナ・レップ・レス・ナシオンス(Barcelona rep les nacions)」(カタルーニャ語で「バルセロナは諸国を歓迎する」の意)が施されています。反対側のフリーズには、ジュゼップ・リョモナの初期の作品である「レコンペンサ(Recompensa)」(「報奨」の意)が刻まれており、万国博覧会の参加者への授賞の様子が表現されています。側面のフリーズには、アントニ・ビラノヴァによる農業・工業・商業の寓意像や、トルクアト・タッソーによる科学・芸術の寓意像が見られます。凱旋門の 2本の柱にはコウモリの石彫が施されていますが、これはバルセロナの繁栄期を築いた王、ハイメ1世の紋章であったものです。アーチを構成する楔石(くさびいし)は大きな月桂冠の形に彫られており、1888年当時のスペイン王国を構成していた 49の県の紋章を支えています。両面のアーチの頂点にある要石(かなめいし)には、他のどの盾の紋章よりも大きく、バルセロナ市の紋章が掲げられています。
バルセロナ凱旋門地図(Map of Arc de Triomf, Barcelona, Catalonia, Spain)