モントピリア(英語:Montpelier, Vermont)は、アメリカ合衆国北東部にあるバーモント州の州都であり、バーモント州中北部にあるワシントン郡の郡庁所在地となっている都市です。バーモント州政府が所在するモントピリアは、アメリカ合衆国で最も人口の少ない州都です。2020年の国勢調査によると、人口は 8,074人(2010年国勢調査では人口 7,855人)で、バーモント州内では 15番目の人口です。ただし市域内の雇用機会の多さから、昼間の人口増加は約 21,000人です。面積 10.25平方マイル(26.54平方キロメートル)、海抜 160メートル、北緯 44度15分34秒 西経 72度34分33秒です。バーモント美術大学(Vermont College of Fine Arts)はモントピリア市にあります。モントピリアの名前は、フランス南部地中海沿岸の都市モンペリエにちなんで付けられました。
モントピリアは、1781年8月14日にマサチューセッツ州とバーモント州西部の領主によって町として認可され、「バーモント州知事、議会、および自由民総会」によってモントピリア町は市制施行権を付与されました。最初の恒久的な入植地は 1787年5月に始まり、1791年には町会議が開かれました。独立戦争中のフランスとアメリカの同盟が広くフランス愛を喚起したため、この都市はフランス語で呼ばれました。モントピリアは 1805年に州都に選ばれ、町民は最初の州議事堂建設のために資金を寄付しました。州議会は 1894年にモントピリア市を認可し、翌年の町会議で市制が施行されました。
モントピリアは州の北中部に位置しています。ウィノスキー川は市の南側を流れ、州議事堂付近を通り、北西に進んでチッテンデン郡へと続きます。ウィノスキー川の支流であるノースブランチ川も市内を流れています。モントピリアでは洪水が定期的に発生しており、1927年、1992年、そして2023年の 3回にわたり深刻な洪水が発生しています。1875年、市内の 38棟の建物が火災で焼失し、商業地区は災害の再発を防ぐためレンガ造りで再建されました。州政府は市の経済に貢献しており、保険業と観光業も支えています。モントピリアの保険業界は 19世紀初頭にまで遡ります。歴史的には、ノースブランチ沿いの商店や製粉所も経済を支え、ウィヌースキー川沿いではバーレ産の花崗岩を仕上げる倉庫が操業していました。スキー場も市の近くにあります。
旅行者は、ダウンタウンから西に 2マイル(約 3.2キロメートル)に位置するアムトラックのモントピリア駅から市街地へアクセスできます。この駅からは、バーモント・トレインが定期便を運行しています。プライベートジェットは、バーモント州バーリンにある近くのエドワード・F・ナップ州立空港を利用することもできますが、最寄りの商業航空便は北西56キロメートル(35マイル)のパトリック・リーヒ・バーリントン国際空港です。
モントピリア イメージ(バーモント州会議事堂)
モントピリアの観光名所としては、1859年に完成したバーモント州会議事堂(Vermont State House)、バーモント歴史博物館(Vermont History Museum)、ザ・パビリオン(The Pavilion、バーモント州知事の主要執務室、行政庁、バーモント歴史協会とその博物館入っている建物、ステートストリート109番地)、バーモノ・カレッジ近代美術館(Vermont College of Fine Arts)、セントオーガスティン教会(Saint Augustine Church)、モントピリ市庁舎(City Hall)、バーモント美術大学カレッジ・ホール(College Hall, Vermont College of Fine Arts)などがあります。