上海大場空港

　上海大場空港（上海大场机场）は、上海市北部の宝山区大場鎮に位置する中国人民解放軍が管理運用する軍用空港で、敷地周囲には長さ11kmの護場河（濠）があります。この上海大場空港の歴史は、1938年に日本軍が土地を強制収用し、この地に飛行場を建設したのが始まりです。日本の敗戦後は中華民国空軍が接収し、中華人民共和国の成立により人民解放軍が接収管理し、1953年3月から人民解放軍海軍航空部隊が管理するようになりました。
　この空港は、1949年以前は滑走路の長さが2,012メートルでしたが、その後拡張され現在では滑走路が約2,900メートルとなっています。空港敷地内には、航空機製造メーカー「上海航空機製造」の工場があります。かつてこの工場で、中国初の大型ジェット旅客機として開発された「Y-10（中国語：运-10）」が製造されました。ただしこの旅客機は、ボーインッグ707のデッドコピーで技術力の不足が判明し試作機2機が製造されただけとなりました。この中国初の記念すべき？大型ジェット旅客機は現在での空港の駐機場に置かれています。また、マクドネル・ダグラス MD-80 / MD-82 / MD-90がこの工場でライセンス生産されました。中国が自主開発した地域路線用ジェット旅客機「ARJ21（愛称：翔鳳）」もここで製造され、2008年11月28日に上海大場空港で初飛行を行いました。

名前：上海大場空港 / 上海大场机场 / Shanghai Dachang Airbase

所在地：上海市宝山区大場鎮
エリア：上海市の中心部から北西へ11キロメートル

上海大場空港地図（Map of Shanghai Dachang Airbase, Shanghai, China）

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滑走路：2,900m
IATA空港コード：---
ICAOコード：---

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