旅行のとも、ZenTech > 台湾旅行 > 旅行記

HISの台湾旅行:2日目


 初日は移動のみだったので、実質的な観光は本日が初日です。われわれの参加したHISのチャオは、市内観光付きでした。HISオリジナル市内観光と旅行のパンフレットに書かれていましたが、実際は現地旅行会社(三普旅行社)が行っている市内観光ツアー(ナルワントツアー)でした。基本的にフリープランのツアーに付いた市内観光のため観光名所は二の次?で、メインは免税店・お茶セミナー・マッサージなどの「キックバック目的の連れ回し」です。
 
市内観光
保安宮  上記の如く、てんこ盛りのため朝が早かったです。7:40ホテル出発。他のホテルによりつつ、最初に向かったのは「保安宮」です。8時に到着しました。台北市街地の北部にある医療と長寿の神様「保生大帝」を祀った道教の廟です。台湾式おみくじの説明を聞いた後で実際にやってみたり、ご先祖様に仕送りをするための神様用紙幣を燃やしたりとなかなか楽しい体験が出来ました。保生大帝や天上聖母(海の神様、媽祖とも呼ばれる)へのお祈りもしっかりやったので良い事があるかもしれません。
 お次は、保安宮の隣にある「孔子廟」です。台湾には孔子廟が沢山ありますが、ここは唯一の政府管理の孔子廟だそうです。学問の神様のため受験シーズン(台湾では9月が新学期のため6月から8月ごろ)には、多くの学生さんで賑わうらしいです。ピューと見てまわり、8時50分には出発。
 
 次に訪れたのは、大山茶芸教室(お茶セミナー)です。ツアーならではの場所、一人だと絶対に来ない場所です。お茶セミナーと言っても実際は実演販売。ウーロン茶に始まり、杜仲茶、プーアル茶など様々なお茶が飲めたので良かったです。沢山飲みすぎて、途中からは何がなんだか判らなくなったのは別として・・・。父は、早速お土産にお茶を買いました。出鼻からお金を使うなんて旅行会社の作戦にはまっています。所要時間約50分。
 
忠烈祠  お茶の後は、台北有数の観光名所「忠烈祠」です。辛亥革命や抗日戦争で倒れた軍人・著名な政治家・国家に貢献のあった人々の英霊33万柱を祀る場所です。毎正時に行われる衛兵交代式が観光ポイントです。毎正時と言うことで、バスは9:50くらいに大門(忠烈祠の正門)に到着しました。ここでは自由見学となり約30分の自由時間です。ZenTechは、衛兵交代式がとても好きなので真剣に見つつ写真を撮りました。大殿は、北京の紫禁城にある太和殿を模した造りだそうです。立派です。集合時間に5分遅れた父は、微動だにしないと言われる衛兵を見て満足したようです。
 
故宮博物院  忠烈祠の次は本日最大の見所「故宮博物院」でした。忠烈祠から故宮博物院までは、普通なら車で10分程度の距離らしいのですが春節中で故宮博物院への観光客が多く自強トンネル付近で大渋滞となり30分近くかかりました。到着は 11:10 で、1時間の自由行動。一応、ガイドさんが「主要な収蔵品を説明して廻ります」と言っていたがこの人ごみの中で着いて行くのは至難の技。それにしても、世界4大博物館にも数えられる故宮博物院でたったの1時間とは「やはりツアーである、使えない」と言うのが実感です。(無料の台北市内観光なので仕方ないが)お土産やなどへは行かずに、せめて2時間は欲しいところ。
 と、内心愚痴をこぼしつつもバスを降り、天下為公門をくぐり、約5分トボトボ歩き本館へ到着。「春節の休暇中」「リニューアルオープンして間もない」「大英博物館展が開催」の三条件揃った時期なので凄い人ごみです。とり合えず最初のうちはガイドさんについていきました。まず三階まで上がり、最大の見ものである「翠玉白菜(キリギリスが2匹彫られた白菜の形をした玉器)」の展示コーナーに入りました。故宮博物院の至宝と言われるだけに展示室内はかなりの人でごった返していました。このコーナーには、「肉形石(豚の角煮のような玉)」も展示されていました。
 翠玉白菜をじっくり見ていたせいか、ここでガイドさんとはぐれてしまいました。あとは、両親を案内して足早に主要な展示を見てまわりました。私は、集合時間を12:30だと思い込んでいたので15分も遅れてバスに帰り着くとガイドさんがブツブツ・・・。遅れたと思っていない私は「みんな、早いな〜」と呟くと、小声でガイドさんが「全然早くない!」と叱責。
 
 多少遅めの昼食は台北市内に戻り「梅子」というレストランでした。台湾料理のコースです。食べ終わり、次の目的地に向かうバスの中でガイドさんが「美味しかったですか?」とみんなに聞くが反応無し、そこでガイドさんが「団体ツアーの食事は大概美味しくありませんが、梅子はそれなりだったでしょ」と言うと笑い声が起きたので「不味くはないがそれなりの味」との判定のようでした、ZenTechも同じ感想です。きっとガイドさんは毎日同じことを言っているのでしょう・・・。
 次は「病院」に行くと言う。そんなの目的地にあったけ?と思っていると足裏マッサージでした。台湾では、マッサージが医療の一環として行われているのです。ちなみに、西洋医学を「西医」東洋医学を「中医」と分け、医師免許も別々になっています。今回行ったのは「滋和堂中医聯合診所」という病院でした。足裏マッサージは、別料金(1000元程度)が必要でした。われわれ親子は、全然マッサージに興味が無いのでマッサージを受けずバスの中で30分待機。暇なので近くをぶらつくも特に見所はありませんでした。修学旅行で来た高校生らしき団体が、マッサージを受けに来たのを見た時は母と一緒に「時代は変わったねぇ〜」と呟いてしまいました。
 待つこと30分、痛い足裏マッサージを終えて皆が戻ってきて次は免税店。午前中に主な観光地に行ってしまったので、午後はお買い物・マッサージタイムになったようです。行き先は「金龍芸品」という台湾最大のギフト専門店です。ガイドさん曰く「20年ほど前までは、台湾旅行といえば殆どが男性客(はっきりとは言わなかったが要するに買春ツアー)で、お土産品も粗雑で偽物が多かったためイメージが悪かったです。そこで政府が台湾のイメージを向上させるために金龍芸品をつくり良いお土産を売るようにしました」。台湾のほとんどの特産品をそろえたお店で良質の品物が揃っていました。ここにも、修学旅行の高校生が来ており、またまた母と「高校生が免税店?間違っている!」と話しました。まぁ、少ない時間で買い物をするには効率的なんでしょね。ここではパイナップルケーキを買いました。
 
中正紀念堂  いよいよ台北市内観光の最終段階です。総統府を車窓から見て、中正紀念堂に行きました。ここは、中華民国の元総統である蒋介石を記念して建てられたした記念堂です。周辺には中正公園が広がっています。
 ここでガイドさんが一言「今から登る階段の段数を数えてください。蒋介石の享年分の段数があります。数え間違えた人は、もう一度上り直しです!」本気かな・・・?。ちなみに享年は90歳で、地上部分からテラスまで84段、テラスから堂内まで6段の階段があります。以前来た時は6段に気付かず、3回ほど数えたが84段で「蒋介石は、90歳じゃなく84歳で死んだ」とZenTech的に決め付けました。今回は、一発で90段数えられたので成長したものです、偉い!。堂内に入り、蒋介石の巨大な銅像を拝みガイドさんの説明が始まりました。「銅像の背後に書かれた文字は三民主義の・・・」とお決まりの解説です。あまり興味が無いので写真を取りまくる。さぁ「内部の見学とお土産売り場」と期待したが、そんなところへは行かず記念堂を出てしまった・・・残念。テラスから大中至正門を見物し(台北でも屈指の風景とZenTechは思います)、バスの待つ大中至正門前まで歩きました。あとは、バスに乗りMRT淡水線の中山駅付近で解散となりました。
 
 MRT淡水線の中山駅近くのホテル・ロイヤル台北(老爺大酒店)前という、わけの判らない場所でツアーは解散してしまったので、何処へ行こうかと・・・。幸い近くには、ZenTechの好きな近代建築物があるのでとり合えずそこの写真を撮りに行く事にしました。両親には「ちょっと歩くけど良い」と一応聞きましたが、二人だけで行動できるはずも無く、有無を言わせず歩きました、酷い息子かもしれない。目的地は、台北當代藝術館(現代美術館)と台北市身心障礙福利會舘です。なかなか良かったです。レンガ造りの台北當代藝術館は美術館として公開しているので、お好きな方は行ってみるといいです。
 
台北101  本日最後の観光は台北101です。地下鉄の中山駅からは、MRT淡水線に乗り、台北車站でMRT板南線に乗り換え「市政府駅」で下車すれば行くことが出来ますが、両親はもちろんZenTechも疲れていたのでタクシー(260元)で行きました。台北101は世界最高層ビル(高さ508メートル)で、89階には台北101展望台があり、さらに91階には屋外展望台があります。いや〜、ギネスブックのエレベーターは素晴らしく早かったです。なんと37秒。89階の展望台は、ガラス張りで建物を一周して台北を展望できるのですがガラス越しで今一でした。テクテク歩くと、屋外展望台への階段があったので昇ります。階段の壁には「世界の有名な高い建物」的な絵が描かれていました。日本代表は富士山。89階から91階で2階分の階段のはずなのですが、結構昇りました。屋外展望台というだけに当然「吹きっ晒し」、日頃の行いが良いのか風も無く快適に見物できました。転落防止用の柵はありませんが、肉眼で見る390メートルからの台北市街の夜景は絶景でした。400元出して、エレベータ待ち15分の価値はありました。
 展望台を降りて、低層階にあるレストランで夕食をとろうとしましたが7時過ぎのためどこも満席。こうなったら「小籠包だ、鼎泰豊だ〜」となり比較的空いているとガイドブックに書かれていた忠孝敦化にある鼎泰豊の支店にタクシーを飛ばしました。それらしいところへ近づくと、雨が降っているにもかかわらずビルの周りに長い行列・・・。タクシーを降りて、鼎泰豊の前に行ってみると先ほど見た行列でした。一気に小籠包を食べる気力が失せ、隣にあった麻布茶房と名前についた日本食レストランへ入りました。「日本人が鼎泰豊へ来る」「一杯では入れない、お腹はすいている」「ふと見ると、日本食レストラン」「ここでいいか〜」作戦として上手いやり方かもしれない、麻布茶房。味は普通でした可も無く不可も無く。食事のあとは、地下鉄を使って真っ直ぐホテルへ帰りましたとさ・・・。
 
本日の歩いた距離:14.98km
 
HISの台湾旅行: 序章初日(前へ)| 2日目(このページ)| 3日目(次へ)| 4日目最終日
 

 
ページ先頭(旅行記 台湾)へもどる。
旅行のとも、ZenTech トップページへ移動する。   Copyright © 1997-2021 ZenTech. All Rights Reserved.