アメリカ合衆国：ソルトレイク・シティ気温

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ソルトレイク・シティ気温

　アメリカ合衆国西部内陸、ユタ州北部（グレートソルトレイク（大塩湖）南東部近く）に位置するソルトレイク・シティの気候は、湿潤大陸性気候（亜寒帯の地中海性気候、ケッペン気候区分：Dsa）ですが、西部は地中海性気候（ケッペン気候区分：Csa）になることがあります。夏は乾燥して暑く、冬は寒くて雨が多いですが、極寒になることは滅多にありません。晩夏と初秋のモンスーン活動により、雨がほとんど降らない初夏から夏本番を除き、年間を通じて降水量はほぼ一定です。ソルトレイクシティ地域の気温は、その独特の地形によって調整されており、通常、最高気温と最低気温が極端に高くなることはありません。ソルトレイク・シティの年間平均気温は 12.6℃です。
　ソルトレイクシティの降水の主な原因は、10月から5月にかけてジェット気流に沿って太平洋からやってくる大規模な嵐です。ジェット気流がはるか北に後退する夏の中頃から晩夏にかけては、降水は主にカリフォルニア湾から上昇するモンスーンの湿気によって引き起こされる午後の雷雨によるものです。降雨量は多くなることがありますが、これらの嵐は通常、広範囲に散らばっており、深刻になることは滅多にありません。しかし、1999年8月11日にはダウンタウンをF2竜巻が襲い、1人が死亡、60人が負傷、1億7千万ドルの損害が発生しました。東太平洋からの熱帯低気圧の残骸が秋に市内に到達することは滅多にありません。ハリケーン・オリビアの残骸は、1982年9月に 7.04インチ（179ミリメートル）という月間降水量の記録をもたらしました。1983年は記録上最も雨の多い年で、24.26インチ（616ミリメートル）でした。一方、最も雨の少ない年は 1979年で、8.70インチ（221ミリメートル）が観測されました。周囲の山々からの春の雪解け水は、晩春から初夏にかけて局所的な川の洪水を引き起こすことがあります。最悪の例は 1952年と特に1983年で、シティ・クリークが堤防を決壊し、市の技術者がダウンタウンのいくつかの通りを水路に改造せざるを得ませんでした。
　雪は平均して 11月6日から4月18日まで降り、積雪量は平均 60インチ（152センチメートル）ですが、早い年は 9月17日に、遅い年は 5月28日に測定可能な降雪がありました。最も降雪量が多かったのは 1951年から1952年で、117.3インチ（298センチメートル）です。一方、最も降雪量が少ないのは 1933年から1934年の16.6インチ（42センチメートル）です。記録上最も降雪量が多かったのは 1993年1月で、50.3インチ（128センチメートル）です。
　近くのグレートソルト湖は、市内の降水量に大きく貢献しています。湖水効果により夏の雷雨による雨が強まり、湖水効果雪が年間約 6～8回発生し、そのうちのいくつかは膨大な降雪量をもたらすことがあります。市内の年間降水量の約 10％は湖水効果によるものと推定されています。
　ソルトレイクシティは季節によって気温が大きく変動します。夏季には、気温が 90°F（32.2℃）以上になる日が年間平均 56日、95°F（35℃）以上になる日が 23日、100°F（37.8℃）の酷暑になる日が 5日あります。ただし、7月の日中の平均湿度はわずか 22％です。冬は非常に寒いですが、極寒になることはほとんどありません。平均 127日が氷点下またはそれ以下になり、26日が氷点下を超えない気温ですが、市内で 10°F（-12.2℃）以下になる日数は平均 6.3日しかありません。ソルトレイクシティでの過去最高気温の記録は 107°F（42℃）で、1960年7月26日、2002年7月13日、2021年6月16日、2022年7月17日、そして最近では 2022年9月7日に記録されました。一方、最低最低気温の記録は -30°F（-34℃）で、1933年2月9日に記録されました。
　真冬には、強い高気圧がグレートベースン（Great Basin、ロッキー山脈とシエラネバダ山脈の間にある広い乾燥した地域）に停滞することが多く、強い気温逆転を引き起こします。これにより、数日から数週間にわたって谷間で空気の停滞と濃いスモッグが発生し、米国で最悪の大気汚染レベルにつながる可能性があります。同じ影響は夏季にも時折現れ、対流圏オゾンは 7月と8月にピークを迎えますが、2015年は6月初旬に始まりました。2016年、ソルトレイクの空気の質はアメリカ肺協会によって国内で 6番目に悪いと評価されました。オゾンと粒子状物質の両方でF評価を受けました。粒子状汚染は特に危険であると考えられており、小さな汚染物質が肺組織の奥深くに留まる可能性があります。オゾンと粒子状汚染はどちらも、脳卒中、心臓発作、呼吸器疾患、がん、早死のリスク増加と関連しています。屋外の空気中の粒子状物質は、低出生体重および極低出生体重、早産、先天性欠損症、死亡と関連しています。
　深刻な干ばつと水の転用により、グレートソルトレイクの水位は 3分の2に縮小し、記録上最低の水位まで低下しました。その結果、数百平方マイルの湖底が乾燥し、急速に成長する大都市圏に住む何百万人もの人々がヒ素やその他の有毒化学物質を含んだ砂嵐にさらされています。転用された水の約65％は農業に使用されていますが、ユタ州の人口増加に伴い水需要は急増しています。
　モルモン教徒の開拓者たちがこの地に定住したのがソルトレイクのはじまりです。現在は「アメリカ西部のクロスロード」と呼ばれ、物流の中心機能があります。電子、鉄鋼、ミサイルなど100以上の企業があります。

ソルトレイク・シティと東京の気温と降水量グラフ（1991年から2020年までの平均値）

ユタ州ソルトレイク郡ソルトレイク・シティ月別気温（Temperature & Precipitation of Salt Lake City, Salt Lake County, State of Utah, United States of America）：ユタ州の州都であり最大都市、アメリカ合衆国で122番目に人口の多い都市、人口 200,133人（2020年現在）、都市圏人口 1,257,936人（2020年現在）

月別	1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
過去最高気温（℃）	17	21	27	32	37	42	42	41	42	32	24	21
平均最大気温（℃）	11.0	14.9	21.3	26.8	31.6	36.6	38.8	37.6	34.4	27.8	19.5	12.4
平均最高気温（℃）	3.7	7.1	12.9	16.6	22.6	28.9	34.4	33.2	27.0	18.6	10.4	3.9
平均気温（℃）	-0.3	2.6	7.7	11.0	16.4	22.0	27.3	26.2	20.2	12.6	5.4	0.1
平均最低気温（℃）	-4.3	-1.9	2.4	5.4	10.2	15.1	20.1	19.2	13.5	6.4	0.4	-3.7
平均最小気温（℃）	-14.2	-12.7	-6.1	-1.8	1.6	6.4	12.7	11.3	4.3	-1.4	-8.4	-13.7
過去最低気温（℃）	-30	-34	-18	-10	-4	0	4	3	-3	-10	-26	-29
降水量（mm）	36	33	44	55	46	24	12	15	27	32	34	36
降雪量（cm）	32	27	15	7.4	0.25	0.0	0.0	0.0	0.0	1.3	18	31
降水日数（日）	10.3	9.5	9.2	10.4	8.9	4.8	3.9	4.9	5.2	6.5	8.3	9.6
降雪日数（日）	7.6	6.0	4.0	2.2	0.2	0.0	0.0	0.0	0.0	0.7	3.6	7.1
平均相対湿度（％）	74.0	69.8	60.2	53.2	48.7	41.4	35.9	38.5	45.6	55.7	66.3	74.3
平均露点温度（℃）	-6.7	-4.4	-2.7	-0.5	2.7	5.2	7.6	7.3	4.4	1.4	-2.0	-5.7
月間日射量（時間）	127.4	163.1	241.9	269.1	321.7	360.5	380.5	352.5	301.1	248.1	150.4	113.1
日照率（％）	43	55	65	67	72	80	83	83	81	72	50	39
平均紫外線指数	1.7	2.7	4.6	6.6	8.4	9.8	10.4	9.0	6.6	4.0	2.2	1.4

ソルトレイク・シティの年間平均気温 12.6℃、年間平均最高気温 18.3℃、年間平均最低気温 6.9℃、年間降水量 394ミリメートル、年間降水日数 96日、年間日射時間 3,029時間、1991年から2020年まで30年間の平均値、過去最低・最高気温は1874年から現在までの極値、相対湿度と日射量は1961年から1990年、紫外線は1995年から2022年、アメリカ海洋大気庁（NOAA = National Oceanic and Atmospheric Administration）データ、「UV Index Today」データ、観測地点はソルトレイク・シティ国際空港（Salt Lake City International Airport）

各月の日毎のソルトレイク・シティ気温： 1月、 2月、 3月、 4月、 5月、 6月、 7月、 8月、 9月、 10月、 11月、 12月

ソルトレイクの天気：アメリカ気象局（NOAA：National Weather Service）公式サイトです。ソルトレイクの天気予報（4日後までの天気と気温、週間天気）があります。英語です。

1981年～2010年、ソルトレイク・シティと東京の気温と降水量グラフ

1981年～2010年、ソルトレイク・シティ月別気温と降水量

月別	1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
過去最高気温（℃）	17	21	27	32	37	41	42	41	38	32	24	21
平均最大気温（℃）	11	14.9	21.3	26.8	31.6	36.6	38.8	37.6	34.4	27.8	19.5	12.4
平均最高気温（℃）	3	6.2	12.1	16.4	22.2	28.3	33.7	32.5	26.2	18.2	9.7	3.3
平均気温（℃）	-1.4	1.2	6.4	10.3	15.4	20.9	25.9	25	18.9	11.7	4.4	-0.9
平均最低気温（℃）	-5.8	-3.8	0.9	4.2	8.8	13.6	18.2	17.4	11.7	5.2	-0.8	-5.2
平均最小気温（℃）	-14.2	-12.7	-6.1	-1.8	1.6	6.4	12.7	11.3	4.3	-1.4	-8.4	-13.7
過去最低気温（℃）	-30	-34	-18	-10	-4	0	4	3	-3	-9	-26	-29
降水量（mm）	31.8	31.8	45.5	50.5	49.5	24.9	15.5	17.5	30.7	38.6	36.8	35.8
降雪量（cm）	31.8	27.2	16.5	10.2	0.8	0	0	0	0	3.6	19.3	33.5
降水日数（日）	10.1	9.4	9.9	9.9	9.0	5.6	4.4	5.4	5.8	7.1	9.1	9.9
降雪日数（日）	8.5	6.2	4.2	2.4	0.2	0	0	0	0	0.9	4.2	8.2
平均相対湿度（％）	74.0	69.8	60.2	53.2	48.7	41.4	35.9	38.5	45.6	55.7	66.3	74.3
月間日射量（時間）	127.4	163.1	241.9	269.1	321.7	360.5	380.5	352.5	301.1	248.1	150.4	113.1
日照率（％）	43	55	65	67	72	80	83	83	81	72	50	39

ソルトレイク・シティの年間平均気温 11.5℃、年間平均最高気温 17.7℃、年間平均最低気温 5.4℃、年間降水量 409ミリメートル、年間降水日数 96日、年間日射時間 3,029.4時間、1981年から2010年まで30年間の平均値、アメリカ海洋大気庁（NOAA = National Oceanic and Atmospheric Administration）データ

東京月別気温（Temperature of Tokyo, Japan）

月別	1月	2月	3月	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月
平均最高気温（℃）	9.8	10.9	14.2	19.4	23.6	26.1	29.9	31.3	27.5	22	16.7	12
平均気温（℃）	5.4	6.1	9.4	14.3	18.8	21.9	25.7	26.9	23.3	18	12.5	7.7
平均最低気温（℃）	1.2	2.1	5	9.8	14.6	18.5	22.4	23.5	20.3	14.8	8.8	3.8
降水量（mm）	59.7	56.5	116	133.7	139.7	167.8	156.2	154.7	224.9	234.8	96.3	57.9
降水日数（日）	4.5	5.2	9.2	9.5	10.1	11.6	10.5	7.9	11	10.5	7.4	5.2
月間日射量（時間）	192.6	170.4	175.3	178.8	179.6	124.2	151.4	174.2	126.7	129.4	149.8	174.4

東京の年間気温 16.2℃、年平均最高気温 20.3℃、年平均最低気温 12.1℃、年間降水量 1,598ミリメートル、年間降水日数 103日間、年間日照時間 1,927時間、データ引用元：気象庁Webサイト、1991年から2020年まで30年間の平均値

アメリカ合衆国におけるソルトレイクシティの位置が判る地図

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