西オーストラリア州：ロッキングハム

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ロッキングハム地図

　ロッキングハム（英語：Rockingham, Australia）は、オーストラリア西部の西オーストラリア州パースの郊外に位置し、パース中心部から南南西 47kmに位置しています。シティ・オブ・ロッキングハム（City of Rockingham）の中心地として機能しています。コックバーン湾の南端、マングルズ湾の海辺に位置しています。北には、クィナナとヘンダーソンという海洋資源産業施設が広がっています。北西沖には、オーストラリア最大の海軍艦隊と潜水艦基地であるガーデン島（Garden Island）があり、本土とは全天候型コーズウェイで結ばれています。西と南には、ショールウォーター諸島海洋公園（Shoalwater Islands Marine Park）があります。

　ロッキングハムの町名は、トーマス・ピールが西オーストラリアへの開拓者輸送のためにチャーターした 3隻の帆船（他の 2隻はギルモア号とフーグリー号）のうちの 1隻、帆船ロッキングハム号に由来しています。ロッキングハム号は 1830年5月14日に到着しました。ロッキングハム号は漂流し、再浮上を試みたものの失敗に終わり、最終的に放棄されました。そして、浅瀬で沈没し、最終的にバラバラになってしまいました。難破船の近くにキャンプを張っていた開拓者たちは、「ロッキングハム・タウン」を住所として使っていたとされています。
　この地域には、当時ガリュート族を指導者とするヌーンガー族の部族が数千年にわたって居住していました。
　ロッキングハムは 1847年に初めて測量され、区画が売りに出されました。しかし、1872年にジャラデール産のジャラ材と白檀を海外に輸送するための鉄道と桟橋が整備されるまで、区画はほとんど売れませんでした。ロッキングハムは 1897年にフリーマントル内港が建設されるまで繁栄していましましたが、フリーマントル港の建設により木材港としてのロッキングハムは着実に衰退していきました。木材輸出におけるロッキングハム港の重要性が徐々に低下したもう一つの要因は、1893年に開通したサウス・ウェスタン鉄道です。この路線はジャラデール・ロッキングハム線と交差し、喫水の深い大型船舶を受け入れることができる港湾を持つフリーマントル（北）またはバンバリー（南）へ木材をトラック輸送することが可能になりました。世紀の変わり目までに、国際木材貿易は大型船舶によって行われるようになり、木材商はロッキングハム港へのアクセスを向上させるための浚渫費用を正当化できないと判断したため、木材輸出はフリーマントルへと移行しました。1908年以降、ロッキングハム港は木材輸出に使用されなくなりました。
　港の衰退と自動車の到来が重なり、この新しい交通手段は、この小さな沿岸集落を海辺のリゾートタウンへと急速に発展させる原動力となりました。フリーマントルやパースからは自動車で快適に日帰り旅行でき、また、日曜日の神聖さを守るためにアルコール飲料の販売が厳しく規制されていた時代にも、これらの中心地から「旅行者」がロッキングハム・ホテルで合法的にアルコール飲料を購入するのに十分な距離がありました。旧港の桟橋は残っていた間は利用できましましたが、1947年までに老朽化と嵐の影響で破壊され、姿を消しました。20世紀初頭から町には休暇用の小屋が開発され、1970年代にはロッキングハムは退職者向けの別荘（主に小規模）の魅力的な場所となりました。
　近年、ロッキングハムはマンジュラと共にパース南西部の衛星都市となり、オーストラリアで最も急速に成長している住宅地区の一つとなっています。海事の伝統は、オーストラリア海軍の主要艦隊基地であるHMASスターリングの着実な発展と、近隣のヘンダーソンにおける大規模な造船・海洋支援サービスの発展によって強化されてきました。
　19世紀以来、豊富な観光とレクリエーションの要素が観光産業の基盤となっています。観光客は小型ボートを出航させたり、フェリーに乗船したりして、隣接する海洋公園でイルカ、アザラシ、ペリカン、ペンギンを観察することができます。近くのセーフティ湾の海岸は、ウィンドサーフィンやカイトサーフィンに最適です。
　2009年5月7日、土地大臣の承認を得たクールングアップとヒルマンの境界線の再編により、ロッキングハム駅がロッキングハムに編入されました。

オーストラリアにおけるロッキングハムの場所が判る地図（Map of Rockingham, Western Australia State, Australia）

地図サイズ：480ピクセル X 360ピクセル

ロッキングハムイメージ（ロッキンガム・フォアショア（ビーチフロント））

西オーストラリア州におけるロッキングハムの場所が判る地図

地図サイズ：360ピクセル X 480ピクセル

　ロッキングハムへの交通アクセスは、鉄道ではマンジュラ線のロッキンガム駅とウォーンブロ駅では、高頻度の旅客サービスが利用可能です。ロッキンガム市内にはバス路線網が整備されており、複数の路線が各駅を終点としています。「ロッキンガム・シャトルバス555」は、鉄道駅とロッキンガム・ビーチの海岸線を結ぶ頻繁なサービスです。ロッキンガムとフリーマントルを結ぶ頻繁なサービスは、月曜日から金曜日まで 15分間隔で運行されている549番（クィナナとスピアウッド経由）と548番（クージー経由）です。これら 3つの路線はすべて、専用バスレーンを経由して主要都市へ接続しています。地元の重工業は、ロッキンガム市内に複数の踏切を持つクィナナ貨物鉄道の支線によって支えられています。鉄道駅と市内中心部および海岸線を結ぶロッキンガム・ライトレールの運行が提案されています。
　道路としてはクィナナ・フリーウェイは、クリジャ・ロード（州道22号線）またはセーフティ・ベイ・ロードを経由して主要中心部から車で約 15分です。パース、マンジュラ、バンバリーへの迅速なアクセスが可能です。国道1号線（パターソン・ロードとエニス・アベニュー）は、パース、フリーマントル、マンジュラへの代替道路として利用できます。
　パース自転車ネットワークのルートSW38は、セーフティ・ベイのロッキンガム・ビーチとワイキキ・ビーチを結んでいます。
　西オーストラリア州の州都パースからロッキングハムまで車で 45分（南南西へ道なりで 47km）、フリーマントルから車で 35分（南へ道なりで 31km）です。ロッキングハムからマンジュラまで車で 40分（南へ道なりで 33km）です。

ロッキングハム地図（Google Map）

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