ゴイアス(ポルトガル語:Goiás, Estado de Goiás, Brazil、ゴイアス・ヴェーリョ(Goiás Velho)やオールド・ゴイアス(Old Goiás)とも呼ばれる)は、ブラジル連邦共和国中西部地域のゴイアス州にある自治体です。人口は 22,381人(2020年現在)、面積 3,108平方キロメートル(1,200平方マイル)、海抜 496メートル(1,627フィート)、南緯 15度56分02秒 西経 50度08分24秒です。かつてはゴイアス州の州都であり(1933年に州都がゴイアニアに移転)、植民地時代の遺産を多く残しています。2002年には「ゴイアス歴史地区(Historic Centre of the Town of Goiás)」の名称でユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されました。
1937年に当時建設されたばかりのゴイアニアに州都が移されるまで州都であり、ゴイアス州の旧州都です。ゴイアスは、有名なバンデイランテの探検家、バルトロメウ・ブエノ・ダ・シルバ(通称アンハングエラ)によって設立され、ポルトガル植民地時代にはヴィラ・ボア・デ・ゴヤス(古ポルトガル語で「ゴヤスの良い村」)と呼ばれていました。その歴史的重要性から、ユネスコの世界遺産リストに登録されました。
ゴイアス イメージ(市庁舎(Casa de Câmara))
ゴイアスは、18世紀にバンデイランテ探検家によって、トルデシリャス条約(Treaty of Tordesillas、1494年6月7日にスペイン帝国とポルトガル王国の間で結ばれた条約、西経46度37分の東側の新領土がポルトガルに、西側がスペインに属するとした条約)で定められた境界線の西側で最初のポルトガル人入植地として建設されました。鉱山都市であったゴイアスは、18世紀から 19世紀にかけてブラジル内陸部に定着した入植地の最後の例です。ヨーロッパ人の入植地が、この地域の気候、地形、そして文化的制約に適応したことを示しています。建築様式は簡素で、地元産の資材と伝統的な技法が用いられています。重要な建造物には、総督官邸、大聖堂、鋳造所などがあります。
ブラジルにおけるゴイアスの場所が判る地図(Map of Goiás, Goiás State, Brazil)