ガイアナ：カイエトゥール国立公園

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カイエトゥール国立公園

　カイエトゥール国立公園（英語：Kaieteur National Park, Guyana）は、ガイアナ共和国のポタロ・シパルニ地域に位置する国立公園です。首都ジョージタウンから南に約 633キロメートル（393.33マイル）に位置し、カリブ海沿岸よりもブラジル国境に近い位置にあります。首都ジョージタウンの国立公園は真の自然保護区ではないため、この国立公園はガイアナ唯一の国立公園と広く考えられています。カイエトゥールは、ギアナ湿潤林生態域の一部です。公園内の主要な観光名所は、水量で地球上で最大の単滝とされるカイエトゥール滝（Kaieteur Falls、落差 226メートル（741フィート）、水量 660立法メートル/秒（23,400立法フィート/秒））です。
　カイエトゥール国立公園法は、この地域の豊かな自然資源、独特の自然景観（前述のカイエトゥール滝など）、アマゾンの動植物の多様性、そして数千年にわたりこの森林で暮らし、繁栄してきた複数のアメリカ先住民部族を保護するために、ガイアナ政府によって制定されました。この国立公園は、カイエトゥール国立公園委員会によって管理されています。この地域には、地球上の他のどこにも見られない固有の生物が生息しています。例えば、ゴールデンロケットフロッグ（Golden rocket frog、学名:Anomaloglossus beebei）は、アナナス科の植物Brocchinia micrantha（公園内）の葉の中でのみ繁殖する小型のカエルで、世界でも他には見られません。
　この地域には、カイエトゥール滝に位置するカイエトゥール国際空港（Kaieteur International Airport）があります。

カイエトゥール国立公園イメージ（カイエトゥール滝）

　1999年、大統領令により公園の面積は 5平方マイル（10平方キロメートル）から 242平方マイル（630平方キロメートル）に拡大されました。
　2017年、チェナパウ村の村民24名がカイエチュール国立公園の境界内で違法採掘を行ったとして逮捕されましましたが、後に何の罪状も問われずに釈放されました。
　2023年11月、村民は再び公園境界内で違法採掘を行ったとして告発され、主要な収入源として採掘を行う必要性を訴える抗議活動が起こりました。首席管理官とガイアナ地質鉱山委員会（GGMC）は、抗議活動参加者に対し、立ち退きを命じ、さもなければ罰を受けると警告しました。村民は、アメリカ先住民法に基づき採掘用地として指定された緩衝地帯で採掘を行っていると主張しました。
　天然資源大臣ヴィクラム・バラット氏は、「GGMCは村人たちが国立公園の境界を含まない別の採掘地域を見つけるのを支援する」と主張しました。

ガイアナにおけるカイエトゥール国立公園の場所が判る地図（Map of Kaieteur National Park, Guyana）

地図サイズ：360ピクセル X 480ピクセル

カイエトゥール国立公園地図（Google Map）

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