タンゲラン(インドネシア語/英語:Tangerang、スンダ語:ᮒᮍᮨᮛᮀ)は、インドネシアのジャワ島西部のバンテン州で人口最大の都市です。ジャカルタの西隣に位置し、インドネシア国内で 6番目に大きな都市であす(ジャカルタは 5つの行政都市と1つの県を含む州に分類されています)。面積は 164.55平方キロメートル(63.53平方マイル)で、2010年の国勢調査では人口が 1,798,601人でしたが、2020年の国勢調査では 1,895,486人に増加し、世界で 8番目に人口の多い郊外都市となっています。2024年の人口は 1,927,815人(男性968,776人、女性959,039人)と推定されています。南緯 6度10分42秒 東経 106度37分55秒です。
タンゲランには、ジャカルタ首都圏(ジャボデタベック都市圏)の主要空港であるスカルノ・ハッタ国際空港があります。タンゲランはジャワ島の工業・製造業の中心地であり、1,000以上の工場が集積しています。多くの国際企業がタンゲランに工場を構えています。インドネシア最大のコンベンション・エキシビションセンターであるインドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE = Indonesia Convention Exhibition)もBSDシティ(BSD City = Bumi Serpong Damai(ブミ・セルポン・ダマイ)、ジャカルタ首都圏にある計画コミュニティ)内にあります。タンゲランは高温多湿の気候で、湿地帯が広がり、樹木や地形はほとんど見られません。
ジャカルタの拡大する都市圏の端に位置するタンゲランは、多くの住民が通勤のためにジャカルタへ通勤するベッドタウンとして機能しています。タンゲランには、高級・中流階級向けの衛星都市が数多く開発され、それぞれにショッピングモール、私立学校、コンビニエンスストアなどが整備されています。政府はこの地域への交通量の増加に対応するため、有料道路網の拡張に取り組んでいます。しかし、市内にはジャタケ(Jatake)のような工業地帯や、アラム・ステラ(Alam Sutera)のようなビジネス街も数多く存在します。
ユニリーバ・インドネシア、キノ・グループ、アルファ・グループといった多くの企業が、近隣のジャカルタの混雑や交通渋滞を避けるため、タンゲランをオフィス所在地として選んでいます。近年、不動産開発業者や投資家は、ジャカルタ首都圏の新たな経済・商業拠点としてタンゲランに注目しています。最近開発が進められている開発地域や現在開発中の開発地域には、BSDシティ、ガディン・セルポン、アラム・ステラ、モダンランド、リッポ・ビレッジなどがあります。
タンゲラン イメージ(ボエン・テク・ビオ寺院 = 文徳廟)
タンゲランの観光名所としては、マスジッド・ラヤ・アル=アズホム(Masjid Raya Al-A'zhom, Tangerang)、バナナ公園、キー・パーク(蝶園など、Key Park (butterfly and rabbits))、タマン・プレスタシ、タンゲシティ・モール(Tangcity Mall、ショッピング・モール)、ボエン・テク・ビオ寺院(文徳廟、Boen Tek Bio Temple)などがあります。