イラン：ゴム - 旅行のとも、ZenTech

ゴム地図

　ゴム（コム、英語：Qom, Iran、ペルシア語：قم ）は、イランにあるゴム州ゴム郡中央地区にある都市で、ゴム州の州都、ゴム郡の郡庁所在地、中央地区の首府となっている街です。イランで 7番目に大きな都市圏であり、イランで 7番目に大きな都市でもあります。テヘランの南 140キロメートル（87マイル）に位置し、ゴム川のほとりにあります。
　ゴムは、イマーム・アリー・ムーサー・アッ＝リダー（Imam Ali ibn Musa Rida、ペルシア語：Imam Reza（イマーム・レザー）、766年1月1日生～818年6月6日没、シーア派・十二イマーム派の第8代イマーム）の妹であるファーティマ・ビント・ムーサー（Fatima bint Musa、西暦 790年頃生（マディーナにて誕生）～816年頃没（メルヴにいる兄に会いにマディーナからメルヴへ向かう途中このゴムで客死））の聖地であることから、シーア派イスラム教において聖地とされています。この都市は世界最大のシーア派学術の中心地であり、重要な巡礼地でもあります。毎年約 2000万人の巡礼者が訪れ、その大半はイラン人ですが、世界中からシーア派ムスリムも訪れます。
　ゴムはテヘランに近いこともあり、活気のある工業中心地へと発展しました。この地域では石油と石油製品の流通の中心地であり、バンダル・アンザリとテヘランからの天然ガスパイプライン、そしてテヘランからの原油パイプラインがゴムを経由してペルシャ湾のアバダン製油所まで伸びています。1956年に市近郊のサラジェで石油が発見され、ゴムとテヘランの間に大規模な製油所が建設されたことで、ゴムはさらに繁栄しました。

ゴムイメージ（ファーティマ・マスメフ廟）

　ゴムの観光名所としては、ゴム・モスク（Qom Mosque）、アザム・モスク（Azam Mosque）、ジャムカラーン・モスク（Jamkaran Mosque）、イマーム・ハッサン・アル・アスカリ・モスク（Imam Hassan Al-Askari Mosque）、アル・ガディル・モスク（Al-Ghadir Mosque）、ファーティマ・マスメフ廟（Shrine of Fatimah Masumah）、デイレ・ガチン・キャラバンサライ（Deire Gachin Caravansarai）、グランド・ティムチェ（Grand Timcheh）、ハセミ公園（Hashemi park）、アラヴィ公園（Alavi park）などがあります。ゴムのホテルとしては、コム・インターナショナル・ホテル、コルシード・ホテル（Khorshid Hotel）、マハン・ホテル（Mahan Hotel）などがあります。

イランにおけるゴムの場所が判る地図（Map of Qom, Qom Province, Iran）

地図サイズ：500ピクセル X 440ピクセル

　ゴムへの交通アクセスは、飛行機ではゴム国際空港（Qom International Airport、建設中）があります。イランの首都テヘランからゴムまで車やバスで 1時間40分（南南西へ道なりで 150km）、ゴムからエスファハーンまで車や長距離バスで 3時間10分（南南東へ道なりで 305km）です。

ゴム地図（Google Map）

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