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ビシュケク地図

　ビシュケク（キルギス語・ロシア語：Бишкек、英語：Bishkek）は、かつてピシュペク（Pishpek、1926年まで）、その後ソビエト連邦時代にはフルンゼ（Frunze、1926～1991年）と呼ばれ、中央アジアのキルギス共和国の首都であり最大の都市です。キルギス北部のイリ・アララト山脈の麓に位置する街です。地理的にはチュイ州の中にあり、チュイ州の州都となっていますが、行政的は州から独立した特別市となっています。ビシュケクはカザフスタンとの国境近くに位置し、2025年現在での人口は 1,321,900人（2021年時点では 1,074,075人）です。面積 386平方キロメートル（149平方マイル）、海抜 800メートル（2,600フィート）、北緯 42度52分29秒 東経 74度36分44秒（日本では北海道倶知安町～恵庭市～帯広市と同程度の緯度）です。ビシュケクから北東へ 20キロメートルほど行くとキルギスとカザフスタンとの国境（チュイ川）です。
　コーカンド・ハン国は 1825年、地元の隊商ルートを統制し、キルギス諸部族から貢物を徴収するためにピシュペク要塞を築きました。1860年9月4日、キルギスの承認を得て、アポロン・ツィンメルマン大佐率いるロシア軍が要塞を破壊しました。現在、要塞の遺跡はジベク・ジョル通りのすぐ北、新しい中央モスクの近くにあります。1868年、要塞跡地にロシア人居住地が設立され、当初の名称はピシュペクでした。ここはロシア・トルキスタン総督府とその準レチエ州に属していました。
　1925年、ロシア・トルキスタンにカラ・キルギス自治州が設立され、ピシュペクがその首都に昇格しました。1926年、ソビエト連邦共産党は、この地で生まれたボルシェビキの軍事指導者ミハイル・フルンゼ（Mikhail Frunze、1885年2月2日（ユリウス暦1月21日）生～1925年10月31日没、ロシア革命期におけるボリシェヴィキの指導者の一人、ソ連陸海軍人民委員および共和国革命軍事会議議長）にちなんで、この都市をフルンゼと改名しました。フルンゼは、ソビエト連邦における国境線画定の最終段階にあった1936年に、キルギス・ソビエト社会主義共和国の首都となりました。1991年、キルギス議会は首都の名称を、フルンゼからピシュペクという旧称を修正したビシュケクに変更しました。
　ビシュケクは標高約 800メートル（2,600フィート）に位置し、天山山脈の延長であるキルギス・アラ・トー山脈の北端に位置しています。これらの山脈は標高 4,895メートル（16,060フィート）に達します。市の北には、肥沃で緩やかな起伏のある草原が、はるか北、隣国カザフスタンまで広がっています。チュイ川がこの地域の大部分を流れています。ビシュケクは支線でトルキスタン・シベリア鉄道に接続されています。
　ビシュケクは、広い大通りと大理石張りの公共建築物が立ち並び、中庭を囲むソビエト様式の集合住宅が数多く建ち並ぶ街です。また、市内中心部の郊外には、数千戸の小規模な個人住宅も建っています。通りは碁盤の目状に並んでおり、そのほとんどには両側に狭い灌漑用水路があり、暑い夏の間木陰を作る木々に水を供給しています。
 
ビシュケク イメージ（勝利広場、キリギス語では「プロシャジ・ポビェディ」）
ビシュケク
 
　ビシュケクの観光名所としては、アラ・トー広場（Ala-Too Square、ビシュケクの中央広場）、国立歴史博物館、キルギス国立大学、ドゥボーヴィ公園、キルギス国立美術館、ロシア・ドラマ劇場、オペラ・バレエ劇場、パンフィロフ公園、勝利広場（Victory Square、プロシャジ・ポビェディ（Жеңиш аянты））、大統領府、キルギス・ドラマ劇場、スパルタク・スタジアム、日本大使館、ロシア正教教会、子供教育博物館、マナス王像、フィラルモーニャ・コンサートホール、地質学博物館、動物学博物館（科学アカデミー内）、オシュ・バザール（ビシュケク市民の台所とも言われる食料品中心のバザール）、ドルドイ・バザール（衣料品バザール）、アラ・アルチャ自然公園（キルギス・アラ・トー山脈から流れ出るアラ・アルチャ川渓谷の周辺にある国立公園）、ブラナの塔、イシク・アタ温泉保養などがあります。
 
　ビシュケクのホテルとしては、アンバサダー ホテル、ホテル ヨーロッパ、ハイアット リージェンシー ビシュケク、マディソン アベニュー ホテル ビシュケク、オリオン ホテル ビシュケク、アート ホテル ビシュケク、シェラトン ビシュケク、ラマダ バイ ウィンダム ビシュケク センター、オリーブ ホテル ビシュケク、シティ ホテル ビシュケク、アンバサダー ホテル、ゴールデン ドラゴン ホテル ホテル、プラザ ホテル ビシュケク、ブリッジズ ホテル、ホテル ノボテル ビシュケク シティ センター、ガーデン ホテル ビシュケク、パーク ホテル、グランド ホテル、スマート ホテル ビシュケク（ホリデー）、ビシュケク ブティックホテル、ジャネット リージェンシー ホテル、ジャネット リゾート、リッチ ホテル、B ホテル ビシュケク、アマネス ホテル、スモール ホテル、フトゥロ ホテル ビシュケク、オアシス レジデンス、ホワイト ホテル & ホステル、サラ ブティック ホテル、アジア マウンテンズ、アジア マウンテンズ ホテル 2、ナヴァト ホテル、アストリア ガーデン、ソリューテル ホテル、シルク ロード ロッジ、アストール ホテルなどがあります。
 
キルギスにおけるビシュケクの位置が判る地図
ビシュケク地図
地図サイズ：560ピクセル X 340ピクセル
 
　ビシュケクへの交通アクセスは、飛行機ではマナス国際空港（Manas International Airport）、鉄道ではビシュケク2駅（Bishkek-2 railway station、市内中心部にある駅）、ビシュケク1駅（Bishkek-1 railway station、市内西部にある駅）、長距離バス・都市間バスは東バスステーションと西バスステーション（アルマトイやカシュガルへの国際バスが発着）があります。
　西アジア・中近東からはトルコのイスタンブールからビシュケクまで飛行機で 4 時間 50 分直行便 (3–5 便/日) 、アラブ首長国連邦のドバイから 3 時間 55 分直行便 (1 便/日) です。
　旧ソ連（ヨーロッパ）からはロシアのモスクワからビシュケクまで飛行機で 3 時間 40 分直行便 (3–4 便/日) 、サンクト・ペテルブルグから 4 時間 45 分直行便 (3 便/週) 、エカテリンブルグから 2 時間 45 分直行便 (4 便/週) 、クラスノヤルスクから 3 時間直行便 (2 便/週) 、ノヴォシビルスクから 2 時間 25 分直行便 (2 便/週) です。
　中央アジアからはウズベキスタンのタシケントからビシュケクまで飛行機で 1 時間 10 分直行便 (3 便/週) です。ビシュケクからカザフスタンのアルマトイまで車で 3時間55分（東北東へ道なりで 235km）です。
　キルギス国内ではビシュケクからオシまで飛行機で 40分（直行便、1便/週）、車で 10時間40分（南西へ道なりで 610km）です。ビシュケクからジャララバードまで車で 10時間（南西へ道なりで 570km）、バトケンまで車で 12時間50分（南西へ道なりで 720km）です。ビシュケクからトクマクまで車で 1時間20分（東へ道なりで 72km）、バルイクチまで車で 2時間40分（東南東へ道なりで 185km）、カラコルまで車で 6時間（東へ道なりで 410km）です。
 
ビシュケク地図（Map of Bishkek, Kyrgyz Republic）、Google Map
 
ビシュケクの交通機関と観光名所
 

 
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