マリ：シカソ - 旅行のとも、ZenTech

シカソ地図

　シカソ（フランス語：Sikasso、バンバラ語：֛ߛߌߞߊߛߏ（Sikaso））は、マリ最南部のシカソ州シカソ圏にある都市で、シカソ州の州都となっている街です。マリとブルキナファソ国境近くの街、コートジボワールの国境にも比較的近くこれらの国との交易が盛んで交通の要衝となっています。2009年の国勢調査では、人口 225,753人で、マリでは首都バマコに次いで 2番目に大きな都市です。面積 400平方キロメートル（200平方マイル）、海抜 410メートル（1,350フィート）、北緯 11度19分西経 5度40分です。
　シカソは 1870年まで小さな村でしたが、シカソ出身の母を持つティエバ・トラオレがケネドゥグ王国のファマとなり、首都をシカソに移しました。彼は聖なるマメロンの丘（現在は給水塔が建っています）に宮殿を築き、マリンケ族の征服者サモリ・トゥレとフランス植民地軍の攻撃から守るために巨大なタタ（城壁）を建設しました。これにより、シカソは西アフリカで最大の要塞都市となりました。
　シカソは 1887年から 1888年にかけて15ヶ月にわたるトゥレによる包囲に耐え、その後、トゥレに対抗するケネドゥグの同盟国であったフランス軍がシカソを解放しました。それにもかかわらず、フランス軍は 1898年に外交危機を巧みに利用して攻撃を開始しました。1898年4月15日、フランス軍はタタへの大規模な砲撃を開始し、激しい戦闘の末、5月1日に街は陥落しました。ティエバの弟でファアマの後を継いだバベンバ・トラオレは、ティエバがフランス軍の手に落ちるよりも、護衛に殺害を命じた。彼はバマナンカンの格言「恥辱よりも死を」を尊重したことで今も記憶されています。4000人の捕虜が捕虜収容所から連れ出され、フランス軍とそのアフリカ人援軍に奴隷として分配されました。彼らは西のニジェール川まで連行され、衰弱しきっていたり飢えていたりした者も多く、道中で死んだり殺されたりしました。
　現在のシカソには、大きな市場、マメロンの丘、ティエバ・トラオレのタタの遺跡、そして近くのミシリコロ洞窟などの見どころがあります。マリの伝統楽器を祝う祭り「トライアングル・デュ・バラフォン」は毎年6月に開催されます。

シカソイメージ（シカソの市場）

　シカソの観光名所としては、グランド市場（La Grand Marche）、マメロン・デ・シカソ（Mamelon de Sikasso）、シカソ中央モスク（Sikasso Central Mosque）、シカソ博物館（Musée Régional）、メゾン・ドゥ・タタ（La maison du Tata）などがあります。

　シカソのホテルは、ホテルドゥサンカントネールデシカソ（Hôtel Du Cinquantenaire de Sikasso）、ホテルソウディアタ（Hotel Saoudiata）、ホテルカアキパレス（Kaaky Palace）、ホテルザンガ（Hotel Zanga）などがあります。

マリにおけるシカソの位置が判る地図

地図サイズ：440ピクセル X 420ピクセル

　シカソへの交通アクセスは、マリの首都バマコからシカソまで車で 5時間40分（南東へ道なりで 370km）、ブグニから車で 2時間50分（東へ道なりで 210km）です。シカソからクティアラまで車で 2時間15分（北へ道なりで 140km）です。シカソからブルキナファソのボボ・ディウラッソまで車で 3時間30分（東へ道なりで 180km）、コートジボワールのコロゴまで車で 4時間40分（南へ道なりで 240km）です。

シカソ地図（Map of Sikasso, Republic of Mali）

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