トルクメニスタン：マル - 旅行のとも、ZenTech

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マル地図

　マル（マリ、トルクメン語：Mary、キリル文字：Мары、英語：Mary）は、トルクメニスタンのカラクム砂漠のオアシスに位置する都市で、ムルガブ川沿いに位置しています。1884年、古代の廃墟となった大都市メルブの遺跡から約 30キロメートル（19マイル）離れた場所に建設され、1937年まではメルブという都市名でした。
　マルはトルクメニスタン南東部のマル州の州都です。2022年の人口は 167,027人で、1989年の国勢調査では 9万2000人でした。マル州の最大都市、トルクメニスタンでは首都アシガバートとテュルクメナバートおよびダショグズに次いで 4番目に人口の多い街です。海抜 223メートル（732フィート）、北緯 37度36分25秒東経 61度50分04秒です。ムルガーブ川（Murgab River）とガラガムスキジ運河（Garagumskij Canal）が交差する場所にある町です。このマルは、古代には「アレクサンドリア・マルギアナ（Alexandria Margiana）」、中世から1937年までは「メルブ（Merv）」と呼ばれる街でした。
　アタニヤゾフ（Atanyýazow）は、「ムル（Muru）」という名称がゾロアスター教の文献に「ソグド（ソグディア）、Sogd (Sogdia)」と「バクティ（バクトリア）、Bakhti (Bactria)」の地名と共に登場し、「マルギアナ（Margiana）」という名称はイランの世界遺産「ベヒストゥン（Behistun、アケメネス朝の王ダレイオス1世が自らの即位の経緯とその正統性を主張する文章とレリーフを刻んだ巨大な磨崖碑）」の 2500年前の岩に刻まれていると指摘しています。アタニヤゾフはさらに、「この名称はメルヴ・アシュ・シャヒザンという形で用いられた」と付け加え、その後、ムル、モウル、マルギアナ、マルグ、マルグシュ、マル、マル・シャフ・ジャハン、マル・シャフ・エザン、メルヴ、マルーといった形が生まれたとしています。また、一部の学者は「マルグ」を「緑の野原」または「草原」と解釈しており、ペルシア語で「マルグ」は家畜の産地を意味することもあると指摘しています。

マルイメージ（マル州立歴史博物館）

　マルの観光名所としては、グルバングル・ハッジ・モスク（Gurbanguly Hajji Mosque）、マル州立歴史博物館（Mary State History and Country Learning Museum）、ロシア正教会（Храм Покрова Пресвятой Богородицы）、ゴヌール・テペ遺跡（Gonur Tepe、早期青銅器時代の紀元前2400年～前1600年、バクトリア・マルギアナ複合（BMAC）文化、マルグッシュ遺跡、マル市街から北へ70キロメートル）などがあります。
　マルのホテルとしては、ホテルマリィ（Mary myhmanhanasy）、マリホテル、マルグッシュ・ホテル（Margush Hotel）、サンジャル・ミフマンハナ（Sanjar Myhmanhana）、リスガル・ミフマンハナ（Rysgal Myhmanhana）、グヴァンチ・ホテル（Guvanch）、クワルティラ・ヌラナ（kwartira Nurana）などがあります。

トルクメニスタンにおけるマルの位置が判る地図

地図サイズ：480ピクセル X 360ピクセル

　マルへの交通アクセスは、飛行機ではマル空港（Mary Airport）、鉄道ではマル駅（Mary Railway Station）があります。
　トルクメニスタンの首都アシガバートからマルまで飛行機で 40分（直行便、1便/日）、車で 3時間55分（東へ道なりで 375km）、テジェンから車で 1時間40分（東北東へ道なりで 150km）です。マルからテュルクメナバートまで車で 2時間50分（北東へ道なりで 250km）、セルヘタバットまで車で 3時間45分（南南東へ道なりで 315km）です。マル周辺ではバイラマリーまで車で 27分（東へ道なりで 27.9km）、ヨロテンまで車で 58分（南東へ道なりで 66km）です。

マル地図（Map of Mary, Turkmenistan）

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