アラブ首長国連邦(英語:United Arab Emirates、略称:UAE、アラビア語:الإمارات العربية المتحدة
(al-Imārāt al-‘Arabīyah al-Muttaḥidah))、または単に(エミレーツ(Emirates))は、西アジア、中東、アラビア半島の東端に位置する国(連邦制国家)です。7つの首長国からなる連邦制の選挙君主制国家であり、首都はアブダビ(Abu Dhabi)です。東と北東はオマーン、南西はサウジアラビアと陸続きで国境を接しています。また、ペルシャ湾ではカタールとイラン、オマーン湾ではオマーンと海上で国境を接しています。2024年現在、UAEの人口は推定1,000万人(11,027,129人、2005年統計では人口 4,106,427人)を超え、そのうち 11%が首長国国民です。ドバイ(Dubai)は最も人口の多い都市であり、国際的な拠点となっています。イスラム教が国教であり、アラビア語が公用語です。英語は最も多く話されている言語であり、ビジネス言語でもあります。
アラブ首長国連邦(UAE)の石油と天然ガスの埋蔵量は、それぞれ世界第7位です。アブダビ首長国であり、同国の初代大統領でもあるザーイド・ビン=スルターン・アール=ナヒヤーン(Zayed bin Sultan Al Nahyan、1918年5月6日生~2004年11月2日没、アブダビ首長国の首長(在位:1966年8月6日~2004年11月2日)、アラブ首長国連邦の初代大統領(在位:1971年12月2日~2004年11月2日))は、石油収入を医療、教育、インフラ整備に投資することで、UAEの発展を指揮しました。UAEは、湾岸協力会議(GCC)加盟国の中で最も多角化された経済を有しています。21世紀において、UAEは石油とガスへの依存度を低下させ、経済面では観光とビジネスに重点を置いています。UAEは中堅国とみなされており、国連、アラブ連盟、イスラム協力機構、石油輸出国機構(OPEC)、非同盟運動、世界貿易機関(WTO)、BRICSにも加盟しています。また、上海協力機構の対話パートナーでもあります。
人権団体は、UAEの人権状況を人権自由度指数でわずか6.06と低水準とみなしており、政府批判者の投獄や拷問、国家治安機関による家族への嫌がらせ、強制失踪の報告を挙げています。集会、結社、表現の自由、報道の自由などの個人の権利は厳しく抑圧されています。