バーデン(バーデン・バイ・ウィーン、ドイツ語:Baden bei Wien、中央バイエルン語:Bodn)は、オーストリアの温泉街です。ドイツ語で「Baden」は「浴場」という意味で、温泉地によくある地名(その代表格がドイツのバーデン=バーデン)のため、他のバーデンと区別するために、非公式ながら「バーデン・バイ・ウィーン(「ウィーン近郊の温泉街」という意味)と呼ばれています。首都ウィーン近郊南西部のニーダーエースターライヒ州バーデン郡の郡庁所在地となっている都市(人口 25,176人 = 2011年1月1日現在)です。ウィーンの南約 26キロメートル(16マイル)に位置し、バーデン、ブライテン、ガマガーホーフ、リースドルフ、ミッテルベルク、ラウエンシュタイン、ヴァイカースドルフの地籍地域で構成されています。古代ローマの時代から「パンノニアの水」として知られた温泉地(硫黄泉、効能はリウマチ・循環器疾患・骨折など)であり、中世には王族や貴族が好んで訪れる高級温泉保養地として栄えました。世界遺産「ヨーロッパの大温泉保養都市群(The Great Spa Towns of Europe、2021年登録)」を構成する街の一つ(他の町としてはベルギーのスパ、チェコ共和国のフランティシュコヴィ・ラーズニェとカルロヴィ・ヴァリおよびマリアーンスケー・ラーズニェ、フランスのヴィシー、ドイツのバート・エムスとバーデン=バーデンおよびバート・キッシンゲン、イタリアのモンテカティーニ・テルメ、イギリスのバース)です。