ポルト(ポルトガル語:Porto、英語:Porto、別名:オポルト(Oporto))は、リスボンに次ぐポルトガル第2の都市(大西洋に面する港湾都市)です。ポルト県の県都であり、イベリア半島の主要都市圏の一つです。ポルト市全体を指すポルト市本体は、その都市圏に比べると小さく、面積はわずか 41.42平方キロメートル(16平方マイル)で、推定人口はわずか 248,769人です。ポルト都市圏は、面積 2,395平方キロメートル(925平方マイル)に約 1,319,151人(2025年)が居住しており、ポルトガルで 2番目に大きな都市圏となっています。
ポルトガル北部、ドウロ川の河口に位置するポルトは、ヨーロッパ最古の都市の一つであり、その中心部(ポルト旧市街)は 1996年に「ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院(Historic Centre of Porto, Luiz I Bridge and Monastery of Serra do Pilar)」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。この歴史地区はポルトガルの国定記念物でもあります。市街地の西部は大西洋沿岸まで広がっています。ポルトの歴史は紀元前2世紀にまで遡り、当時はローマ帝国の前哨地です。ケルト語とラテン語を組み合わせた名称であるPortus Caleは、ラテン語からの音訳と口承による発展に基づき、ポルトガルという名称の起源とされています。
ポルトガルの最も有名な輸出品の一つであるポートワインは、ポルトの名にちなんで名付けられました。これは、首都圏、特にヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアのワインセラーが、酒精強化ワインの包装、輸送、輸出を担っていたためです。ポルトは、サンティアゴ巡礼路のポルトガルの道沿いにあります。2014年と2017年には、ベスト・ヨーロピアン・デスティネーション・エージェンシーによって「ヨーロッパ最高の旅行先」に選ばれました。2023年には、フード・アンド・トラベル誌によって「シティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。2024年には、ワールド・トラベル・アワードで「世界有数の海辺の大都市の旅行先」賞を受賞しました。
ポルト イメージ(市庁舎)
ポルトの観光名所としては、聖グレゴリオ教会(Igreja dos Clérigos)、聖グレゴリオ教会の塔、ポルト大聖堂(Sé do Porto、ポルト市内最古の建物、ロマネスク様式)、ボルサ宮、ルイス1世橋、セラ・ド・ピラール修道院、サオ・ベント鉄道駅(São Bento Railway Station)、ポルト市庁舎(City Hall)などがあります。