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ニューヨーク・シティ 旅行案内


概要

 ニューヨーク・シティ(New York City, NY)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州の都市です。アメリカ最大の都市であり、ロンドン、パリ、東京などと並ぶ大都市圏を形成しています。都市圏の人口としては、東京、メキシコシティ、サンパウロに次いで世界第4位となっています。世界規模の経済・金融・文化都市として有名であり、多数の博物館、美術館、劇場、メディアの支部、多国籍企業や国際金融市場が集積しています。国連本部もニューヨークにあります。
 地理的にはアメリカ合衆国北西部にあり北大西洋に面しています。行政上は「マンハッタン区(Manhattan)、ブルックリン区(Brooklyn)、クイーンズ区(Queens)、ブロンクス区(Bronx)、スタテンアイランド区(Staten Island)」の5つの区に分かれています。ニューヨークは、アメリカ合衆国で最も人口密度が高い都市で、827万4527人の人口が305平方マイル(790平方キロメートル)の場所にひしめいています。 また、ニューヨーク都市圏としてみても合衆国最大の人口密で、1881万5988人の人口が6,720平方マイル(1万7400平方キロメートル)の土地に住んでいます。人口の多さ、様々な人種の人々、24時間運転されている交通機関などアメリカ国内そして世界的にも非常にユニークな都市となっています。2005年の統計によると、およそ170の言語を話す人々が住み、住人の36%は外国人であるといわれています。これらの特徴からニューヨークは「ビッグ・アップル(Big Apple、意味としては「大物」)」「決して眠らない街」「ゴッサム(ゴタム、Gotham、衆愚の町)」「世界の首都」などの別名で呼ばれることがあります。
 ニューヨークの歴史は、1624年にオランダの東インド会社により貿易交易所(主にビーバーの毛皮貿易)が開設されたことに始まります。当時は「ニューアムステルダム」と呼ばれていました。その後、1664年にイギリスが渡来し、オランダの敗退によりイギリス人居留地が作られ1666年にニューヨークと改称され初代ニューヨーク市長がが選出されました。1785年から1790年まではアメリカ合衆国の首都となり、1790年以降今日まで合衆国最大の都市として機能しています。
今日のニューヨークには、「自由の女神(世界遺産)」、ローワー・マンハッタンの「ウォール街」、ミッドタウンの「エンパイア・ステート・ビル」、「ブロードウェイ」など世界的に有名な建造物やエリアが多くあります。経済面だけでなく、芸術・文化の発信地としても重要な地位にあり、「ヒップホップ」「パンク」「サルサ」「ディスコ」「ティンパン・アレー」などが特に有名です。

ニューヨーク観光

 観光はニューヨーク市の主要産業の一つであり、約4700万人の外国人とアメリカ人が毎年訪れています。ニューヨークの主な観光名所としては、エンパイア・ステート・ビル、エリス島、ブロードウェイ、メトロポリタン美術館に代表される多くの美術館と博物館があり、他にもセントラル・パーク、ワシントン・スクエア・パーク、ロックフェラー・センター、タイムズスクエア、ブロンクス動物園、ニューヨーク植物園、5番街やマディソン・アベニューなどのショッピング街などがあります。また有名なイベントとしては、グリニッジ・ビレッジのハロウィーン・パレード、トライベッカ・フィルム・フェスティバル、セントラル・パークで行われるサマーステージのフリー・パフォーマンスなどがあります。自由の女神は、ニューヨークだけでなくアメリカを代表する観光名所です。ジャクソン・ハイツ、フラッシング、ブライトン・ビーチなどは様々な人種の人々が生活し、主要なショッピング街ともなっています。
 
ニューヨークの観光名所

ニューヨークの気候

 ニューヨークの気候は、最寒月(1月)の平均気温が-1.4℃であるためケッペン気候分類によれば温暖湿潤気候に属します。なお周辺の内陸部は、夏暖冷帯湿潤気候に属しています。ニューヨークの気温が最も高くなるのは7月で平均最高気温が28.2度まで上がり、最も寒くなる1月には平均最低気温が-3.9度まで低下します。ニューヨークの冬は、非常に寒く毎年635mmから889mmの降雪がありますが海沿いに位置しているため内陸の地域よりわずかに暖かくなっており、冬場でも無霜日数が199日間あります。ニューヨークの春と秋は、不安定で冷たい氷雨が降る事もあれば暑くて湿度の高い天気になることもあります。夏は、高温多湿で、華氏90度(32℃)以上の日が一夏で18日間から25日間ほどあります。一般的にハリケーンの影響は受けませんが、数十年に一度は大きな被害が出ています。ニューヨークとその周辺地域には長期的な気候変動として、70年周期で気候が寒暖を繰り返す「大西洋中期変動現象(AMO = Atlantic Multidecadal Oscillation)」があります。観光シーズンは、暑くもなく寒くもない5月や9月から10月です。
ニューヨークの気温と降水量の詳しいデータについては「ニューヨークの気温」を御覧下さい。

交通機関

 ニューヨークは、合衆国の他の大都市と異り、公共交通機関が市民の交通手段の第一位にあり、通勤者の54.6%(2005年)が公共交通機関を利用しています。アメリカ全体の輸送人数の1/3がニューヨークのものであり、2/3がはニューヨークとその郊外に住んでいます。アメリカでは平均すると約90%の人が自動車通勤ですが、ニューヨークでは殆どの人が公共交通機関で通勤しています。2000年国勢調査によれば、全米の92%の世帯が自動車を保有しているのに対し、マンハッタンでの自動車保有率は25%でしかありません。ニューヨーク市居住者の平均通勤時間は38.4分となっており、まぁ、東京に較べればはるかに短いですが・・・この数字は全米で最長の通勤時間です。
 ニューヨーク市には、アムトラック(Amtrak)がペンシルヴェニア駅(Pennsylvania Station)に乗り入れており、ボストン、フィラデルフィア、ワシントンDCに接続しています。
 ニューヨーク地下鉄は、世界最長の地下鉄路線網を持ち、468もの駅があります。年間輸送人数は15億人(2006年)で世界第三位となっています。ロンドン、パリ、ワシントン、マドリード、東京など世界各地に大規模な地下鉄がいくつもありますが、それらの地下鉄は深夜には営業を終了するのに対し、ニューヨークの地下鉄では殆どの路線が24時間運転しています。ニューヨークが「眠らない街」と言われる由縁ともなっています。公共交通機関は非常に大規模であり、また多彩な交通手段が提供され、マンハッタンと周辺地域を接続しています。北アメリカで最長の吊橋、世界初の通風機能を備えた車両用トンネル、1万2000台以上のイエローキャブ(タクシー)、ルーズベルト島とマンハッタンを結ぶ鉄道、フェリーなどがあります。スタッテン・アイランド・フェリー(Staten Island Ferry、5.2マイル(8.4km))は、アメリカ合衆国で最も賑わっているフェリーとして知られ、年間1900万人の乗客を運んでいます。「パス(PATH)」とよばれる地下鉄は、ハドソン川の下を通り、ニューヨークとニュージャージー州北東部を結んでいます。
 公共バス路線網と近郊鉄道網は、北アメリカ大陸最大の規模があります。この鉄道網は、グランドセントラル駅(Grand Central Terminal)とペンシルヴェニア駅を基点として運行され、地下鉄にリンクしており、250以上の駅と20の路線があります。
 ニューヨークでは、公共交通機関が多く利用され、毎日12万人が自転車を利用し、さらに多くの人が徒歩で通勤しています。このため全米最高水準の低エネルギー都市とされています。旅行者も21%の人が徒歩や自転車を利用しています。
 大規模な大量輸送ネットワークを補完するために高速道路やパークウェイも整備されています。これらの道路は、ニューヨーク市と北ニュージャージー、ウェスチェスター郡、ロングアイランド島、コネチカット南西部などへ橋やトンネルを使って接続されています。高速道路は、ニューヨークに通勤する何百万人もの郊外居住者に利用されるため、かなり渋滞します。ジョージワシントン橋(George Washington Bridge)は、世界で最も渋滞する橋とも言われています。
 ニューヨーク市は、アメリカ合衆国への空の玄関口です。この地域には「ジョン F. ケネディ国際空港ニューアーク・リバティ国際空港ラガーディア空港」の3つの空港があります。また年々拡大する航空需要に対応するため4つ目の新たな空港計画(ニューバーグ近くに計画されているスチュワート国際空港)もあります。3空港合わせて2005年には1億人の旅行者が利用するなどニューヨーク上空は「全米で最も忙しい空」といわれています。また2004年の統計によれば、外国に旅立ったアメリカ人の4人に一人がニューヨークの空港を利用しています。
 

 
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