インド地図

　インド（英語：India、ヒンディー語: भारत）、正式国名はインド共和国（英語：Republic of India、ヒンディー語: भारत गणराज्य（Bhārat Gaṇarājya））であり、南アジアのインド亜大陸の大半を占める国（国家元首を大統領とする連邦共和制国家、1947年8月15日にイギリス（大英帝国）から独立）です。インドの地方行政は 28の州と8つの連邦直轄領およびデリー首都圏（National capital territory of Delhi）から構成されています。インドの首都はデリー首都直轄地域（ニューデリー）、最大都市はムンバイ、他の主要都市としてはバンガロール（ベンガルール）、コルカタ、チェンナイ、ハイデラバード、アフマダーバード、プネー、スーラト、カーンプル、ジャイプール、ラクナウ、ナーグプル、インドール、パトナ、ボパール、ターネー、ルディヤーナー、ヴァドーダラーなどがあります。
　面積では 7番目に大きい国であり、2023年6月以降は世界で最も人口の多い国であり、1947年の独立以来、世界で最も人口の多い民主主義国です。インドの人口は 1,428,627,663人（2023年推計、世界で最も人口の多い国（2023年に中国（中華人民共和国）を抜いて世界一）、2011年統計では人口 1,210,854,977人）、面積 3,287,263平方キロメートル（1,269,219平方マイル、世界 7位）、最高峰はK2峰（標高 8,611メートル、ただしパキスタンの実効支配地域）、インドが実効支配している地域出の最高峰はカンチェンジュンガ峰（Kangchenjunga、標高 8,598メートル、インドのシッキム州・ネパール国境）です。
　インドの周辺は、南はインド洋、南西はアラビア海、南東はベンガル湾に囲まれ、西はパキスタン、北は中国、ネパール、ブータン、東はバングラデシュ、ミャンマーと陸地の国境を接しています。インド洋では、インドはポーク海峡を挟んでスリランカとインド亜大陸南西沖にはラッカディブ海を挟んでモルディブの近くにあり、ベンガル湾東部にあるアンダマン諸島とニコバル諸島の東はアンダマン海があり、その東にはミャンマーとタイ、南東から南にはマレーシアとインドネシアがあり海上国境を接しています。
　現生人類は遅くとも 55,000年前にアフリカからインド亜大陸に到着しました。狩猟採集民として主に孤立して長く居住していたため、この地域は多様性に富み、人類の遺伝的多様性ではアフリカに次ぐ存在となっています。亜大陸のインダス川流域の西端に 9000年前に定住生活が生まれ、紀元前3千年紀には徐々にインダス文明へと進展しました。紀元前1200年までには、インド・ヨーロッパ語族のサンスクリット語の古風な形態が北西からインドに広まったと考えられています。サンスクリットの賛美歌には、インドにおけるヒンズー教の幕開けが記録されています。インドに以前から存在していたドラヴィダ語族の言語は、北部地域ではサンスクリット語に取って代わられました。紀元前400年までには、ヒンズー教の中にカースト制度が生まれ、仏教とジャイナ教が起こり、遺伝とは関係のない社会秩序が形成されるようになりました。初期の政治的統合により、緩やかな結びつきのマウリヤ朝とグプタ朝が誕生しました。この時代は創造性が広まりましたが、女性の地位は低下し、不可触民は組織的な信仰となりました。南インドでは、中世の王国がドラヴィダ語の文字と宗教文化を東南アジアの王国に伝搬させました。
　中世初期になると、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、ゾロアスター教がインドの南海岸と西海岸に定着しました。中央アジアからのイスラム軍が断続的にインド北部の平原を制圧しました。その結果生まれたデリー・スルタン朝（Delhi Sultanate、13世紀初頭から16世紀前半（1206年～1526年）までの 320年間デリーを中心として主に北インドを支配した5つのイスラーム王朝の総称、それぞれの王朝は奴隷王朝（1206年～1290年）、ハルジー朝（ヒルジー朝、1290年～1320年）、トゥグルク朝（1320年～1414年）、サイイド朝（1414年～1451年）、ローディー朝（1451年～1526年））は、北インドを中世イスラムの国際的なネットワークに引き込むことになりました。南インドでは、ヴィジャヤナガル帝国（Vijayanagar Empire、1336年～1649年）が長きにわたる複合的なヒンドゥー文化を生み出しました。パンジャブでは、制度化された宗教を拒否するシーク教が生まれました。ムガル帝国（Mughal Empire、1526年～1720年（最後の主要皇帝アウラングゼーブが死去）～1857年（イギリス領インド帝国により正式解体））は、1526年に 2世紀にわたる比較的平和な時代をもたらし、輝かしい建築の遺産を残しました。イギリス東インド会社の支配が徐々に拡大し、インドは植民地経済へと変わりましましたが、その主権は強化されました。イギリス王室による統治は 1858年に始まりました。インド人に約束された権利はゆっくりと付与されましましたが、技術的な変化が導入され、教育や公共生活に関する近代的な考えが根付きました。非暴力抵抗で知られる先駆的で影響力のある民族主義運動が、イギリス統治を終わらせる主な要因となりました。1947年、イギリス領インド帝国は 2つの独立した自治領、ヒンズー教徒が多数派のインド自治領とイスラム教徒が多数派のパキスタン自治領に分割されました。分割に伴い、多数の死者と前例のない移住が起きました。
　インドは 1950年以来、民主的な議会制度によって統治される連邦共和国です。多元主義、多言語、多民族社会です。インドの人口は 1951年の 3億6100万人から 2023年には 14億人を超えるまで増加しました。この間、名目一人当たり所得は年間 64米ドルから 2,601米ドルに、識字率は 16.6％から 74％に増加しました。1951年には比較的貧しい国でしたが、インドは急成長する主要経済国、情報技術サービスの拠点となり、中流階級が拡大しています。インドの映画や音楽はますます世界文化に影響を与えています。インドは貧困率を減らしましたが、経済格差の拡大を犠牲にしています。インドは軍事費の上位に位置する核兵器保有国です。インドは隣国パキスタン、中国とカシミールをめぐって20世紀半ばから未解決のまま紛争を抱えています。インドが直面している社会経済的課題には、男女不平等、子どもの栄養失調、大気汚染の増加などがあります。インドの国土は 4つの生物多様性ホットスポットがあり、非常に多様性に富んでいます。インドの文化では伝統的に寛容に見られてきたインドの野生生物は、保護された生息地で保護されています。

インド地図（Map of India）

地図サイズ：640ピクセル X 800ピクセル

インドの主要都市が記されたインド地図（日本語表記）
日本語版のインド地図

地図サイズ：327ピクセル X 351ピクセル

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南アジアにおけるインドの位置
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