ウロンゴン(ウーロンゴンとも、英語:Wollongong, New South Wales、ダラワル語:Woolyungah)は、オーストラリア連邦南東部のニューサウスウエールズ州沿岸(タスマン海沿岸)イラワラ地方にある港湾都市です。この名称は、ダラワル語で「5つの島/雲」、「水辺の土地」、「海の音」を意味する言葉に由来すると考えられています。ウロンゴンは、イラワラ断崖と太平洋の間の狭い海岸線に位置し、シドニーの南85キロメートル(53マイル)です。ウロンゴンの都市人口は 2018年6月時点で推定 302,739人で、シドニーとニューカッスルに次いでニューサウスウェールズ州で 3番目に大きな都市であり、オーストラリアでは人口で 10番目に大きな都市です。現在の市長はタニア・ブラウンで、2024年に選出されました。
19世紀には周辺地域で採掘される石炭の積出港として栄え、現在はウロンゴン大学への留学で日本人にも知られる教育が盛んな街、サーフィンに適したビーチがある街としても有名です。また市街地には19世紀の歴史的建造物が多く残る歴史好きな観光客も多く訪れています。またウロンゴンから南のビクトリア州の州境までの沿岸部はサウスコーストと呼ばれ、美しいビーチが点在し、内陸部には幾つかの国立公園がありカンガルーや野鳥の宝庫として知られています。
ウロンゴン地域は、北はヘレンズバラ(Helensburgh)から南はウィンダン(Windang)とヤラー(Yallah)まで広がっています。地質学的には、ニューカッスル(Newcastle)からナウラ(Nowra)まで広がるシドニー盆地の南東部に位置しています。
ウロンゴンは、重工業、港湾活動、そして恵まれた自然環境によって知られています。ほぼ連続するサーフビーチと熱帯雨林に覆われたイラワラ断崖の断崖線の間に広がる狭い海岸平野に位置しています。2つの大聖堂、様々な宗派の教会、そして南天寺があります。ウロンゴンは炭鉱と炭鉱の長い歴史を誇ります。毎年多くの観光客が訪れ、南海岸の漁業の中心地となっています。大学都市でもあり、ウロンゴン大学もここにあります。
オーストラリアにおけるウロンゴンの位置が判る地図(Map of Wollongong, New South Wales state, Australia)
地図サイズ:480ピクセル X 360ピクセル
ウロンゴンの観光名所としては、セント・マイケルズ・アングリカン教会(1859年建築の石造教会)、コングラゲーショナル・チャーチ(組合教会、1855年建築)、ウロンゴン裁判所(1884年建築)、モール(ウロンゴンの商業中心街)、イラワラ・ミュージアム(イギリス植民地時代をテーマとした博物館、1892年まで郵便局だった建物)、ブレイクウォーター灯台(1872年建築、オーストラリア初のプレハブ建築物)、ウロンゴン・ヘッド灯台(Wollongong Head Lighthouse、オーストラリア初の完全自動式灯台、1937年建築)、砲台跡(Flagstaff Hill Fort、1880年10月にウロンゴン港防衛を目的として設置)、ウロンゴン・ビーチ、ノース・ウロンゴン・ビーチなどがあります。