トリポリ(英語:Tripoli、アラビア語:طرابلس
(Ṭarābulus)、ベルベル語:ⵜⵔⵢⴱⵓⵍⵙ)は歴史的に「西のトリポリ」として知られ、アフリカ大陸北部にあるリビアリビアの首都であり最大の都市です。リビア北西部の地中海に面する街です。トリポリの人口は 1,183,000人(2023年現在、2019年時点では人口 1,170,000人)です。リビア北西部、砂漠の端、地中海に突き出て湾を形成する岩だらけの岬に位置しています。トリポリ港と、国内最大の商業・製造業の中心地があり、トリポリ大学もここにあります。面積 1,507平方キロメートル(582平方マイル)、海抜 81メートル(266フィート)、北緯 32度53分14秒 東経 13度11分29秒です。
トリポリは紀元前 7世紀にフェニキア人によって建設され、彼らはリビア・ベルベル語でオヤット(ポエニ語:𐤅𐤉𐤏𐤕、ローマ字:Wyʿt)と名付けました。その後、キレナイカのギリシャ支配者によってオエア(古代ギリシャ語:Ὀία、ローマ字:Oía)として支配されました。トリポリは長い歴史を持つ都市であるため、考古学的に重要な遺跡が数多く存在します。トリポリは、シャビーヤ(リビア行政区画の最上位)であるトリポリ地区を指すこともあります。
アラブ世界では、トリポリは「西のトリポリ」(アラビア語:طرابلس الغرب
、ローマ字:Ṭarābulus al-Gharb)とも呼ばれ、レバノンのトリポリ(アラビア語で「レバントのトリポリ」を意味する Ṭarābulus ash-Shām、طرابلس الشام
)と区別されています。ターコイズブルーの海と白塗りの建物が特徴で、親しみを込めて「地中海の人魚」(アラビア語:عروسة البحر
、ローマ字:ʿArūsat al-Baḥr、直訳すると「海の花嫁」)と呼ばれています。
この名称は古代ギリシャ語のトリポリス(Τρίπολις)に由来し、Τρεις Πόλεις、Treis Póleis(直訳すると「三つの都市」)はオエア、サブラタ、レプティス・マグナを指します。オエアは三つの都市の中で唯一古代に生き残り、トリポリとして知られるようになりました。この都市はトリポリタニアと呼ばれる広い地域に属していました。隣接するサブラタは、船乗りたちから「古きトリポリ」と呼ばれることもありました。
トリポリ イメージ(赤い城)
トリポリの観光名所としては、リビア国立博物館(The Museum of Libya)、トリポリ城(Tripoli Castle)、アッ・サラーイ・ル・ハムラ城(Al-Saraya al-Hamra、別名:赤い城(Red Castle))、マーカス・アウレリウス門(Marcus Aurelius Arch)、ジャマヒリーヤ博物館、グルジ・モスク(Gurgi Mosque、オスマン帝国下のカラマンリー朝の1834年に当時のトリポリの海軍長であったムスタファ・グルジが建てたモスク)、エボウムフマチ・モスク(Eboumhmach mosque)、モライ・ムハンマド・モスク(Molay mohammed mosque)、アルコッド・モスク(Alqods Mosque)、アル=マジディア・モスク(Al-Majidya Mosque)、ミズラン・モスク(Mizran Mosque)、アン=ナカ・モスク(An-Naqah Mosque)、殉教者広場、6月11日スタジアム (サッカー競技場)、トリポリ国立公園(Tripoli National Park)、トリポリ動物園(Tripoli Zoo)、アル・ナサル森林公園(Al Nasr Forest)、トリポリ・ビーチ(Municipal Beach)などがあります。