パリ第3区(フランス語:3e arrondissement de Paris(Le Temple(ル・タンプル))、英語:3rd arrondissement of Paris)は、フランス共和国の首都パリにある20の行政区(arrondissements)の 1つです。フランス語では、この区は口語的に「le troisième」と呼ばれ、「3番目」を意味します。郵便番号は 75003です。第3区は、1区、2区、4区と共にパリ第1セクター、パリ中心部を形成しています。パリ市街中心部(セーヌ川右岸)に位置しています。3区の人口は 34,025人(2019年1月現在)、パリでは 1区と 2区および 4区に次いで 4番目に人口の少ない区です。面積 1.17平方キロメートル(0.45平方マイル)、パリでは 2区に次いで 2番目に面積の小さな区です。北緯 48度51分50秒 東経 2度21分42秒です。3区は、アール=ゼ=メティエ地区(09 - Quartier des Arts-et-Métiers)、アンファン=ルージュ地区(10 - Quartier des Enfants-Rouges)、アルシーヴ地区(11 - Quartier des Archives)、サンタヴォワ地区(12 - Quartier Sainte-Avoye)の4つの地区(カルチェ)から構成されています。
セーヌ川右岸に位置し、タンプル区とも呼ばれるこの区は、2区に次いで面積が小さいです。中世のマレ地区の静かな北部は 4区に属し、活気のある南部、特にパリのゲイ・ディストリクトを含む地域は 4区に位置しています。
パリで現存する最古の民家は 1407年に建てられたもので、3区のモンモランシー通り51番地にあります。
古代ユダヤ人街であるプレッツル(פלעצל、イディッシュ語で「小さな場所」)は 13世紀に遡り、3区の東部から 4区まで広がっています。プレッツルには、ユダヤ美術史博物館(Musée d'Art et d'Histoire du Judaïsme)と、建築家エクトール・ギマール設計のアグーダス・アケヒロス・シナゴーグがあります。今ではファッショナブルなブティックが多くの店舗を占めていますが、伝統的なユダヤ料理を販売するランドマーク的な店も今も残っています。
中国の温州からの移民が住む、小規模ながらもゆっくりと拡大を続けるチャイナタウンは、メール通りを中心に、国立工芸美術学校と、中世のサン・マルタン・デ・シャン修道院の一部に一部収容されている工芸美術博物館の近くにあります。
パリにおける3区の位置が判る地図
地図サイズ:540ピクセル X 340ピクセル
パリ3区の観光名所としては、カルナヴァレ博物館(パリ歴史博物館、Musée Carnavalet(Musée de l'Histoire de Paris))、工芸博物館(Musée des Arts et Métiers、 旧称「国立技術博物館(Musée National des Techniques)」)、国立古文書館(Archives nationales、スービーズ館(Hôtel de Soubise)内)、コニャック=ジェイ美術館(Musée Cognacq-Jay、ドノン館(Hôtel Donon)を利用した美術館)、狩猟自然博物館(Musée de la chasse et de la nature、ゲネゴー館(Hôtel de Guénégaud)を利用した博物館)、錠前博物館(Musée de la serrure、リベラル・ブリュアン館を利用した博物館)、人形博物館(Musée de la Poupée)、フランス歴史博物館(Musée de l'Histoire de France、スービーズ館内)、ピカソ美術館(Musée Picasso、サレ館(塩の館、17世紀の塩税徴税官の邸宅)を利用した美術館)、ユダヤ芸術歴史博物館(Musée d'Art et d'Histoire du Judaïsme、サン=テニャン館(Hôtel de Saint-Aignan)を修復・改装して1998年に開館した博物館)、デジャゼ劇場(Théâtre Déjazet、1770年開館、パリ最古の劇場、レピュブリック広場沿いタンプル大通り(Boulevard du Temple)41番地)、マレ座(Théâtre du Marais)、サンテリザベート教会(Église Sainte-Élisabeth)、サン=ドニ=デュ=サン=サクルマン教会(Église Saint-Denys-du-Saint-Sacrement)、サン・ニコラ・デ・シャン教会(Église Saint Nicolas des Champs)、ナザレ・シナゴーグ(Synagogue Nazareth、ユダヤ教の礼拝所)、エルーエ館(Maison de J. Hérouet)、クリソン館(Hôtel de Clisson、現在はスービーズ館の一部)、ニコラ・フラメルの家(Maison de Nicolas Flamel、14~15世紀の錬金術師ニコラ・フラメルの邸宅、パリ最古の民家(1407年築)、ポンピドゥー・センター(4区)の北側界隈、モンモランシー通り(Rue de Montmorency)51番地)、パヴィヨン・ド・ラ・レーヌ(王妃の館、Pavillon de la Reine、17世紀前半、ブルボン朝創始者アンリ4世が王妃マリー・ド・メディシス(Marie de' Medici、1575年4月26日生~1642年7月3日没、在位:1600年12月17日~1610年5月14日)のために建築した館、現在はホテル、隣接する4区側には王の館(Pavillon du Roi)があります)、リベラル・ブリュアン館(Hôtel Libéral Bruant、錠前博物館)、ロアン館(Hôtel de Rohan)、エミール=ショータン公園(Square Émile-Chautemps)、サンテニャン庭園(Jardin Saint-Aignan、サンテニャン館の庭園)、タンプル公園(Square du Temple)などがあります。