アフガニスタン：カンダハール

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カンダハール地図

　カンダハール（パシュトー語：کندهار‎（Kandahār）、ダリー語：قندهار‎（Qandahār）、ウルドゥー語：كند ہار（Kandhār）、英語：Kandahar）は、アフガニスタン南部の都市で、アルガンダブ川沿いの標高 1,010メートル（3,310フィート）に位置しています。カーブルに次ぐアフガニスタン第2の都市であり、2015年の人口は約 614,118人です。カンダハール州の州都であり、ロイ・カンダハールと呼ばれるより広い文化圏の中心地です。面積 273.37平方キロメートル、北緯 31度37分東経 65度43分です。アルガンダーブ川にドリ川が合流する地点からアルガンダーブ川の上流50キロメートルの場所（東岸）に位置する街です。
　カンダハール周辺地域は、人類が居住した最古の地域の一つです。カンダハールある地域には、おそらく紀元前 1000年から 750年頃には大規模な要塞都市が存在しており、紀元前6世紀にはアケメネス朝ペルシャの重要な前哨基地となりました。アレクサンダー大王は紀元前 4世紀に、現在のオールド・カンダハール（都市南部）の基礎を築き、アレクサンドリア・アラコシアと名付けました。南アジア、中央アジア、西アジアを結ぶ交易路に位置する戦略的な立地のため、カンダハールは長きにわたり多くの帝国の支配下に置かれてきました。1709年、ミルワイス・ホタクはこの地域を独立王国とし、カンダハールをホタク朝の首都としました。1747年には、ドゥッラーニー朝の創始者であるアフマド・シャー・ドゥッラーニーがカンダハールをアフガニスタン帝国の首都としました。
　カンダハールはタリバン（Taliban）の建国地であり、精神的中心地です。アフガニスタンの首都はカブールであり、行政機関もそこにありますが、最高指導者とその精神的顧問が拠点を置くカンダハールは、アフガニスタンにおける権力の座です。そのため、カンダハールは事実上のアフガニスタンの首都と呼ばれていますが、タリバンは公式の首都をカブールとしています。
　カンダハールはパシュトゥーン人コミュニティにとって最も文化的に重要な都市の一つであり、300年以上にわたり彼らの伝統的な権力の中心地となっています。穀物、羊毛、綿、絹、フェルトなど、生鮮果物および乾燥果物の主要な交易拠点となっています。この地域ではザクロやブドウなどの良質な果物が生産されており、市内には果物の缶詰、乾燥、包装工場が存在します。

カンダハールイメージ（アフマド・シャー・ドゥラーニ霊廟）

　カンダハールの観光名所としては、アフマド・シャー・ドゥラーニ霊廟（Mausoleum of Ahmad Shah Durrani）、ミルワイス・ホタク廟（Mausoleum of Mirwais Hotak）、ババ・ワリ廟（Mausoleum of Baba Wali）、カルクア・シャリフ霊廟（Kharqa Sharif (The Shrine of Cloak)）などがあります。

　カンダハールのホテルとしては、ロイヤル・アフガン・ホテル（Royal Afghan Hotel）、グル・アフマディ・ハビビ・ハウス（Gul Ahmad Habibi House）、アル＝ハマド・ホステル（Al-Hamd Hostel）などがあります。

アフガニスタンにおけるカンダハールの位置が判る地図

地図サイズ：480ピクセル X 360ピクセル

　カンダハールへの交通アクセスは、飛行機ではカンダハール国際空港（Kandahar International Airport）があります。
　アフガニスタンの首都カーブルからカンダハールまで飛行機で 1時間（直行便、0～2便/日）、車で 10時間30分（南西へ道なりで 500km）、ガズニーから車で 7時間20分（南西へ道なりで 350km）です。カンダハールからヘラートまで車で 9時間20分（北西へ道なりで 580km）、パキスタンのクエッタまで車で 4時間30分（南東へ道なりで 240km）です。

カンダハール地図（Map of Kandahar, Afghanistan）

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