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フェルガナ地図
フェルガナ(ウズベク語/タジク語:Фарсона(Farg`ona)、ロシア語:Фергана、英語:Fergana(もしくは Ferghana or Farghana)、ペルシア語:فرغانه
)は、ウズベキスタン東部のフェルガナ州にある都市で、フェルガナ州の州都となっている街、フェルガナ盆地の南端に位置しています。フェルガナはタシュケントの東約 320キロメートル、アンディジャンの南西約 75キロメートル、キルギスの国境から 20キロメートル未満の場所にあります。この近代的な都市は 1876年に設立されました。帝政ロシア時代の 1877年に築かれたロシア軍の駐屯地がこの街の起源です。フェルガナの人口は 299,200人(2022年現在、2014年時点では人口 264,900人)、ウズベキスタン国内では 6番目に人口の多い都市です。面積 95.6キロメートル(36.9平方マイル)、海抜 590メートル(1,940フィート)、北緯 40度23分11秒 東経 71度47分11秒です。
フェルガナは 5世紀の文献に初めて登場します。しかし、考古学的証拠は、この都市には銅石器時代から人類が居住していたことを示しています。6世紀と 7世紀の他の多くの中央アジア地域と同様に、フェルガナは西突厥汗国の支配下に置かれました。当時も主に東イラン人が居住していましましたが、多くのトルコ人も定住し始めていました。フェルガナ市は 1876年、ロシア帝国によってマルギラン(北西22キロメートル、13.5マイル)の駐屯地および植民地付属地として再建されました。
フェルガナ地方はウズベキスタンにおける古代文化の中心地の一つです。この地域で発見された石器時代の集落の写真や岩石は、古代からこの渓谷の人々が石器を使用していたことを示しています。大フェルガナ運河の発掘調査は、この地域の考古学的遺跡の研究において重要な役割を果たしてきました。運河の発掘調査では、青銅器時代、奴隷制、土地所有に関する遺跡が発見され、研究されています。クヴァの町では、紀元前 5世紀から中世初期の遺跡が詳しく研究されています。10世紀から 11世紀の史料によると、この都市はアフシカトに次いで渓谷で最大かつ最も繁栄した都市です。考古学的資料は、マルギラン市が 10世紀には大きな村であり、11世紀から 12世紀にかけて小さな村落へと変貌を遂げたことを裏付けています。
定住農業と畜産に従事していたチュスト文化の集落で発見された遺跡は、フェルガナ渓谷の研究にとって重要です。考古学的発掘調査によると、フェルガナ地方には古くから狩猟、農耕、畜産に従事する人々が居住しており、人類社会成立後期には文化が発達し始めたことが分かっています。
当初はノヴィ・マルゲラン(ロシア語:Новый Маргелан)と名付けられ、1907年にフェルガナ渓谷の初代ロシア軍総督ミハイル・スコベレフにちなんでスコベロフ(Скобелев)と改名されました。1924年、ソ連がバスマチ運動からこの地域を奪還した後、中心都市であった州にちなんでフェルガナと改名されました。
第一次世界大戦中、この都市はドイツ軍とオーストリア・ハンガリー帝国の捕虜を収容するロシア軍捕虜収容所の所在地となりました。ポーランド系徴集兵も含まれており、その多くがチフスで亡くなりました。
フェルガナの工業基盤は 20世紀に発展しました。市内の産業には、繊維製造や窒素肥料工場などがありました。これらの産業発展の一部は、第二次世界大戦中のソ連からの疎開によってもたらされました。
フェルガナは、1908年にフェルガナ渓谷で最初の製油所が市街地近郊に建設されて以来、同渓谷における石油生産の中心地となっています。その後、製油所が増設され、フェルガナはウズベキスタンにおける石油精製の主要拠点の一つとなっています。ウズベキスタン西部から産出される天然ガスはパイプラインで渓谷に輸送され、肥料の製造に使用されています。1930年代にほぼ全て手作業で建設されたフェルガナ大運河は、市の北部を通り、1939年に完成しました。建設中、運河と市街地は著名な写真家マックス・ペンソンによって広く撮影されました。西側諸国からの融資により、フェルガナ州は製油所を近代化し、大気汚染物質の排出量も削減することができました。
フェルガナ イメージ(フェルガナ州立大学)
フェルガナの観光名所としては、地域研究博物館、フェルガナ劇場(Regional Theatre、1877年に建てられたミハイル・スコベレフ大将(Mikhail Skobelev、コーカンド・ハン国がロシアに併合され、フェルガナ州が設置され総督兼軍司令官に任命)の邸宅)、アル・ファルガニー公園、フェルガンスキー・オーブラストノイ・クラエヴェチェスキー博物館(Ferganskiy Oblastnoy Krayevedcheskiy Muzey)、フェルガナ市庁舎(Farg'ona shaxar hokimiyati)、芸術宮殿(Sanʼat Saroyi)、中央公園(Сentral park)、イスティクロル・スタジアム(Istiqlol Stadioni、多目的競技場)、マルギラン(フェルガナ近郊にあるシルクの産地)、ハナカ・モスク、サイード・アフマド・ホジャ・メドレセなどがあります。
フェルガナのホテルとしては、ホテル アジア フェルガナ、ミニマリスト ホステル、ホテル メフモン サロイ、ホテル アドラス、グランド フェルガナ ホテル、ホテル アジア フェルガナ、タンタナ ホテル フェルガナ、クラブ 777 ホテル、ホステル ブラヴォー、ボイジャー ホテル、マジョール ホテル、トゥーロン ホテル、ガスチーニッツァ・アドラス・ホウス、ホテル ジヨラット、アトラス ホテル、ディヨール ホテル、ホテル ソイ ボイィ、オロム ホテル、ヴァレンティナス ゲスト ハウス、ホテル ユヴァイシーなどがあります。
ウズベキスタンにおけるフェルガナの位置が判る地図
地図サイズ:500ピクセル X 370ピクセル
フェルガナへの交通アクセスは、飛行機ではフェルガナ国際空港(Fergana International Airport)、鉄道ではフェルガナ-1駅(Fergana-1 Railway Station)とフェルガナ-2駅(Fergana-2 Railway Station)があります。
ロシアの首都モスクワからフェルガナまで飛行機(直行便、4便/週)で 4時間、ノヴォシビルスクまで飛行機(直行便、2便/週)で 3時間、イルクーツクまで飛行機(直行便、1便/週)で 4時間5分です。
ウズベキスタンの首都タシケントからフェルガナまで車や長距離バスで 4時間55分(南東へ道なりで 320 km)、コーカンドから車で 1時間40分(東南東へ道なりで 90km)です。フェルガナからマルギランまで車で 25分(北西へ道なりで 17km)、クヴァとアサカを経由してアンディジャンまで車で 1時間30分(北東へ道なりで 85km)です。
フェルガナ地図(Map of Fergana City, Fergana Region, Uzbekistan)
フェルガナの交通機関と観光名所
- フェルガナの交通機関
- 近郊バスターミナル:フェルガナ近郊へのバスやマルギラン行きのマルシュルートカ(乗り合いタクシー)が発着
- フェルガナ空港 / Fergana Airport:フェルガナ市街中心部から南西へ5キロメートル、地図外左下
- 長距離バスターミナル:フェルガナの街の西端のヨルマザル(Ёрмозор)にあります。
- フェルガナの観光名所
- バザール
- 地域研究博物館(郷土博物館) / Museum of Local Studies:フェルガナ盆地の自然・歴史・産業・風俗などに関する博物館
- アル・ファルガニー公園:「アル・ファルガニー」は、9世紀の天文学者です。
- フェルガナ周辺の観光名所
- マルギラン / Margilan:中央アジア有数のシルクの生産地、フェルガナから北西へ11キロメートル、地図外左上
- ハナカ・モスク / Khonakhan Mosque:彩色された木造の美しいモスク
- サイード・アフマド・ホジャ・メドレセ / Said Akhmad Khodja Madrasseh:19世紀のイスラム教の神学校
- トロン・モスク / Toron Mosque:フェルガナ様式で19世紀に造られた小さなモスク
- ヨドゥゴルリク・シルク工場
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