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ウズベキスタン地図
サマルカンド地図
サマルカンド(ウズベク語・タジク語:Самарқанд (Samarqand)、英語:Samarkand)は、ウズベキスタン中部(南東部)のサマルカンド州の州都となっている都市です。キミョガルラル、ファルホド、ヒシュラヴといった都市型集落を含む郡レベルの都市です。人口 551,700人(2021年現在、2018年時点の人口は 530,400人)を擁し、サマルカンド都市圏人口 95万人となっており、ウズベキスタン共和国では首都タシケントとナマンガンに次いで 3番目に大きな都市です。面積 120平方キロメートル(50平方マイル)、海抜 705メートル(2,313フィート)、北緯 39度39分17秒 東経 66度58分33秒です。中央アジアで最も古くから人が居住し続けている都市の一つです。アムダリヤ川の支流であるザラフシャン川河岸にあるオアシス都市で、ウズベキスタンの古都であり、「サマルカンド ‐ 文化交差路(Samarkand - Crossroad of Cultures)」として世界遺産(文化遺産)に登録(2001年)されています。ステップ気候特有の青空とモスクの装飾に用いられている美しいブルー・タイルの色から「青の都」の別名があります。
サマルカンドの周辺地域では、後期旧石器時代から人類の活動が続いていたという証拠が残っています。サマルカンドの創建時期に関する直接的な証拠はありませんが、紀元前 8世紀から 7世紀の間に創建されたとする説がいくつかあります。サマルカンドは中国、ペルシャ、ヨーロッパを結ぶシルクロード沿いに位置し、かつては中央アジア最大級の都市の一つであり、大イラン諸帝国の重要都市でもありました。ペルシャのアケメネス朝時代には、ソグド人の太守領の首都でした。紀元前 329年、アレクサンダー大王に征服され、マルカンダ(ギリシャ語ではΜαράκανδα)と呼ばれました。その後、イラン系およびトルコ系の支配者が次々と統治しましましたが、1220年にチンギス・ハン率いるモンゴル帝国に征服されました。
サマルカンドはイスラム学の中心地であり、ティムール朝ルネサンス発祥の地として知られています。14世紀、ティムールはサマルカンドを帝国の首都とし、霊廟であるグル・エ・アミールを建立しました。ソビエト連邦時代に再建されたビビ・ハニム・モスクは、今もなおサマルカンドの最も有名なランドマークの一つです。サマルカンドのレギスタン広場はかつてこの街の中心地であり、3つの記念碑的な宗教建築(イスラム教神学校であるメドレセが3つあります)に囲まれています。この街は、刺繍、金細工、絹織物、銅版画、陶磁器、木彫、木絵といった古代工芸の伝統を大切に守り続けています。2001年、ユネスコはサマルカンドを「サマルカンド ― 文化の交差点」として世界遺産に登録しました。
現代のサマルカンドは、歴史的建造物、商店、古い民家などが残る旧市街と、ロシア帝国時代とソビエト連邦時代に開発された新市街の 2つの地域に分かれています。新市街には、行政機関の建物に加え、文化センターや教育機関も含まれています。2022年9月15日と16日、サマルカンドは 2022年SCO首脳会議を開催しました。
サマルカンドは多文化・多言語の歴史を有し、中央アジアにおける国境線画定のプロセスによって大きく変化しました。市の住民の多くはタジク語を母語またはバイリンガルとして話しますが、ウズベキスタンの言語政策に基づき、ウズベク語が公用語であり、ロシア語も公共の場で広く使用されています。
サマルカンド イメージ(レギスタン広場)
サマルカンドの観光名所としては、レギスタン広場(Registan Square、ウルグ・ベクのメドレセ、シェルドルのメドレセ、ティラカリのメドレセ)、国立文化歴史博物館、アイニ博物館、グリ・アミール廟、ルハバッド廟、アミール・ティムール像、サマルカンド州立大学 動物学博物館、セントラル・パーク(平和と連帯博物館、アート・ギャラリー)、郷土博物館、ワイン醸造博物館、ビビハニム・モスク、ビビハニム廟、ハズラティ・ヒズル・モスク、アフラシャブの丘(シャーヒ・ズィンダ廟群、シタデル(要塞)跡)、アフラシャブ博物館、ダニエル廟 、ウルグ・ベク天文台跡、イシュラトハナ廟、フッジャ・アブディダルン廟などがあります。
サマルカンドのホテルとしては、ミクスト ロイヤル パレス、ビビカナム ホテル、ホテル グランド サマルカンド、エミルカン ホテル、オリエント スター サマルカンド、ホテル カミラ ブティック、ゴールデン スター ゲスト ハウス、スルタン ホテル ブティック、ホテル シティ サマルカンド、エミール ホテル、サマルカンド センター ホテル、ラ アルガマク ホテル、ホテル ロイヤル サマルカンド、ブールバード パレス ホテル、チンザーノ コンプレックス、メロス ブティック ホテル、サム マックスアッラーム オナ、リーガル パレス ホテル、ホテル ミノール、アレクサンダー ホテル、サマルカンド トラベルイン、ホテル アストール サマルカンド、レジストン サロイ ホテル、レジストン センター ホテル、スザニ ホテル、ホテル ニソ、ホテル ディルショダ、ゴールデン スター ゲスト ハウス、ホテル サマルカンド サファー、アリシェール ホテル、マリカ・サマルカンド・ホテル、ムカッダス ホテル、イデアル ホテル、ホテル ラティフ、ジャホンギル ゲスト ハウス、ハミダ ホテル、カミラ プライム B&B、シェルサン ハウスなどがあります。
ウズベキスタンにおけるサマルカンドの位置が判る地図(Map of Samarkand City, Samarkand Province, Uzbekistan)
地図サイズ:500ピクセル X 370ピクセル
サマルカンドへの交通アクセスは、飛行機ではサマルカンド国際空港 (Samarkand International Airport)、鉄道ではタシケントからの高速鉄道「タシュケント・サマルカンド高速鉄道・アフラシャブ号(Afrosiyob、7便/週)」のサマルカンド駅(Samarkand railway station)があります。
ロシアの首都モスクワからサマルカンドまで飛行機で 3時間50分(直行便、最大4便/日)、サンクトペテルブルクから飛行機で 4時間30分(直行便、3便/週)、ウクライナのキエフから飛行機で 4時間40分(直行便、1便/週)です。トルコのイスタンブールからサマルカンドまで飛行機で 4時間10分(直行便、6便/週)です。サマルカンドからタジキスタンのドゥシャンベまで車で 5時間30分(南東へ道なりで 300km)です。
ウズベキスタンの首都タシケントからサマルカンドまで飛行機で 55分(直行便、1便/週)、車や長距離バスで 4時間20分(南西へ道なりで 310km)、ジザフから車で 1時間50分(南西へ道なりで 110km)です。サマルカンドからシャフリサブスまで車で 1時間35分(南南西へ道なりで 85km)です。サマルカンドからブハラまで車で 4時間20分(西へ道なりで 280km)、ウルゲンチを経由してヒヴァまで車で 10時間15分(北西へ道なりで 705km)です。
サマルカンド地図(Google Map)
サマルカンドの交通機関と観光名所
- サマルカンドの交通機関
- サマルカンド空港 / Samarkand Airport:タシケントから飛行機で約1時間(1日6便)、サマルカンド市街中心部から北へ5キロメートル、地図外上
- サマルカンド駅 / Samarkand Railway Station:タシケントから特急列車「レギスタン号」で約3時間半(火・水曜日以外の毎日1本)、ブハラから特急列車「シャルク号」で約3時間半(毎日1本)、サマルカンド市街中心部から北西へ5キロメートル、地図外左上
- セントラル・バスターミナル:サマルカンド市街中心部から北北東へ5キロメートル(サマルカンド空港近く)、地図外上
- サマルカンドの観光名所
- レギスタン広場 / Registan:世界遺産
- ウルグ・ベクのメドレセ / Madrasa of Ulugh Beg:ティムール朝の第4代君主ウルグ・ベクによって1417年から1420年に建築されたレギスタン広場最古の建物
- シェルドルのメドレセ / Sher-Dor Madrasah (Lions Gate):1619年から1636年に建築、偶像崇拝が禁止されているイスラム教では珍しく人面を背中に乗せたライオンのモザイク画が入口アーチを飾るメドレセ(神学校)
- ティラカリのメドレセ / Tilya-Kori Madrasah:1647年から1660年に建築
- 国立文化歴史博物館 / Historical Museum of Uzbek Culture
- アイニ博物館 / Sadriddin Ayni House Museum
- ルハバッド廟 / Ruhobod Maqbarasi:神秘主義者シェイヒ・ブルハヌッディン・サガルジを祀る14世紀後半に造られた廟。「ルハバッド」は「霊の住処」という意味です。グリ・アミール廟の北側にあります。
- グリ・アミール廟 / Gur-e Amir Mausoleum:1404年建築、ティムール一族が眠る廟
- アミール・ティムール像 / Amir Temur Monument
- サマルカンド州立大学 動物学博物館 / Samarkand State University Museum of Zoology
- セントラル・パーク / Central Park
- 平和と連帯博物館 / Peace and Solidarity Museum
- アート・ギャラリー / Art Gallery
- 郷土博物館 / Museum of Regional Studies
- ワイン醸造博物館 / Museum of Wine-Making named after Khovrenko
- ビビハニム・モスク
- ビビハニム廟
- ハズラティ・ヒズル・モスク / Khuja Khidr Mosque:ゾロアスター教(拝火教)の礼拝所があった場所にアラブ侵入後の8世紀初頭にモスクが建設され、13世紀のモンゴル軍襲来で破壊され、19世紀になりブハラのハーンによって再建されたモスク
- アフラシャブの丘 / Historical site of Afrasiyab:現在ではただの荒地の丘となっていますが、13世紀にモンゴル軍に破壊されるまで紀元前からシルクロード交易の中心として繁栄したかつてのサマルカンドの跡地(現在のサマルカンド市街の北東側)です。
- シャーヒ・ズィンダ廟群 / Shah-i-Zinda necropolis:ティムールゆかりの人々(おもに貴族)の霊廟があるサマルカンド有数の聖地
- コシュ・グンバズ廟:15世紀に建築、ウルグ・ベクに天文学を教えたカズィ・ザデ・ルミの廟とされていますが、墓室からは若い女性(ティムールの乳母ウルジョイオイームと推定)の骨が発掘されています。
- トゥグル・テキン廟:1376年建築、ティムール配下の将軍フセインの母の名から「トゥグル・テキン廟」と呼ばれています。
- アミールソダ廟:1386年建築、ティムール配下の将軍の息子の墓
- シリンベク・アカ廟 / Shirin-Bika-Aga Mausoleum:1385年建築、アラビア文字にツタが絡まったような文様が見事なティムールの妹を祀った廟
- シャーディムルク・アカ廟 / Shadi Mulk Aga Mausoleum:1372年建築、シャーヒ・ズィンダ廟群で最も美しいとされる廟でティムールの姪を祀っています。
- 八角形の廟 / Octahedron Mausoleum:15世紀建築、8つの壁面がある廟
- アミール・ブルンドゥク廟:15世紀建築(未完成)、ティムール配下の将軍の廟
- クサム・イブン・アッバース廟:11世紀建築、1220年のモンゴル軍による破壊を免れたサマルカンド最古の建築物
- トゥマン・アカ廟:1404年建築、ティムールの妻トゥマン・アカを祀った廟
- フッジャ・アフマッド廟:1350年建築、シャーヒ・ズィンダ廟群で2番目に古い廟
- 無名の廟:1361年建築ティムールの妻クトゥルグ・アカの墓と考えられている廟
- シタデル(要塞)跡
- アフラシャブ博物館 / Afrasiyab Museum:アレキサンダー大王時代のコイン、ゾロアスター教の祭壇と偶像、7世紀の領主の宮殿から発見されたフレスコ壁画などのアフラシャブの丘からの発掘品が展示されています。
- ダニエル廟 / Mausoleum of the Prophet Daniel:紀元前4世紀から3世紀の聖人ダニエルを祀る廟、14世紀にアミール・ティムールがイランから遺骨を持ち帰って造った墓です。
- ウルグ・ベク天文台跡 / Observatory of Ulugh Beg:1428年から1429年に建造、サマルカンド市街中心部から北東へ4キロメートル、地図外右上
- イシュラトハナ廟 / Ишратхона (Ishratkhana):ティムール家の女性や子供達が葬られた15世紀の1451年から1469年に造られた廟
- フッジャ・アブディダルン廟:9世紀の法学者アブドゥール・マゼッディンを祀る廟、セルジューク朝時代に廟が建てられ、15世紀にウルグ・ベクが再建し、19世紀にはモスクが併設されました。
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